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脱原発は脱成長! 自然と、命と寄り添って生きる

2011年8月 1日

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「瀬戸内の原発予定地しづかなり海ゆく鳥の啼きかはす声」(山口:宮田ノブ子さん)。

 7月10日、原発立地県会議の翌日、新山口駅から新幹線に乗って開いた"毎日歌壇"掲載の短歌。山口県上関町長島に建設予定の中国電力・上関原子力発電所を歌っている。上関原発の建設工事は、今年に入って埋め立て準備工事が強行され、多くの台船と30年もの長きにわたって反対する祝島住民の漁船との対峙が続いた。陸上でも工事関係者や警備員と反対の市民とが睨みあった。その最中に福島第一原子力発電所の事故が起こり、世論は一変した。上関原発建設予定地の周辺自治体議会は、原発工事の凍結を求める決議を上げ続けている。賛成派も反対派も同様のことである。祝島の山戸貞夫さんは「凍結と言う言葉はしばらく様子を見ようとの意味で、原発建設をあきらめると言うことではない」と言う。中国電力は一旦楽屋に戻っただけで、上関原発是非の劇は幕間なのだと。

 原発予定地は、祝島の対岸、目と鼻の先である。縄文の古代から人の営みがあった。連綿と瀬戸内の自然の恵みを享受しながら生きてきた歴史があった。祝島も同様である。漁業補償を誰も受け取らず30年の長きにわたって反対を続ける祝島住民たち。原発は、祝島の営みそのものを否定してしまうと考えてのことか。

 安全だとして再起動を要請したはずの政府は、突如原発のストレステストを実施するという。いち早く再起動に同意した佐賀県知事と玄海町長は、政府の姿勢に憤っている。これといった産業が見当たらない玄海町にとって、原発の運転停止は自治体財政のひっ迫を招く。原発依存という罠に落ち込んだ自治体にとって、今回の事故は自治体の存続そのものを問われている。

 原発建設がストップした柏原重海上関町長は、「原発によらない町の産業振興も考えねばならない」との趣旨の発言を行ったと聞く。辺野古の新基地建設に反対して当選した稲嶺進名護市長は、基地交付金のよらない市財政の確立をめざしている。両者に違いはない。

 脱原発は、脱成長なのだ。震災復興を含めて、日本社会のあり方を根本から見つめ直すことが大切ではないか。自然と寄り添うのか、命と寄り添うのか。いや、まだ豊かさを求めて成長を続けようと競争しあうのか。残された時間は多くない。

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