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政治家の妄言とヘイトスピーチ

2013年6月 1日

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 安倍晋三首相、自民党の高市早苗政調会長、そして橋下徹日本維新の会共同代表、政治家の妄言が続いている。この人たちは、過去の侵略戦争と植民地支配の加害を否定し、日本の行為を正当化しようとすることでその思想を共有している。だからこそ、表現の違いはあるにせよ「従軍慰安婦」とされた女性たちの心を土足で踏みにじる。今の日本の政治家には、基本的人権を本当の意味で理解している者はいないのか。靖国への参拝を見ていると、政治家の右傾化は目を覆うものがある。

 沖縄の猛反対を押し切って、国民不在の「主権回復の日」の祝典を安倍首相は強行した。「天皇陛下万歳」の合唱が何度も何度もテレビで流れた。横に立っていた天皇の顔を見ながら、震撼とした思いが全身を駆け巡った。この国はどこに向かおうとしているのか。

 戦時中、父である昭和天皇を見てきた今の天皇に、この光景がどう映ったのだろうか。戦争犯罪を問われた者の合祀が行われて以降、靖国参拝を拒絶した父の昭和天皇はどう見るだろうか。政治的発言をしない天皇でさえ、日の丸・君が代では強制にならないようにと発言している。その言葉の一つに、天皇の思いを感じるのは私だけではないだろう。

 東京の新大久保駅周辺で、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などの団体が「朝鮮人を殺せ」などと連呼するヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返している。参議院法務委員会で、谷垣禎一法相は「憂慮に堪えない。品格ある国家という方向に真っ向から反する」と語った。その通りであるが、しかし、前述の安倍首相などの発言は、品格ある国家の政治家の発言と言えるものだろうか。理解できない。もし谷垣法相がそう考えるなら勇気を持って閣内で安倍首相発言を批判しなくてはならない。

 政治家の妄言が、日本の右傾化を増長させている。日本の厳しい社会、特に若者が置かれている状況を理解はできるが、少数の弱者を痛めつけることで自らを慰撫してはならない。政治家にも、国民にも、それぞれの立場を理解する想像力が欲しい。

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