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オリンピックの騒擾の中、 フクシマを忘れるな!

2013年10月 1日

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   「方便」とは、仏が衆生を教え導くために便宜的に使う方法で、悟りへ近づかせる方法とされている。派生して「嘘も方便」とは、江戸時代の文献にある「三者火宅」の例え、火事の家から遊びに夢中の子どもたちを救うのに「外に出れば、羊と鹿と牛の車があるよ」と嘘で連れ出したと言う話に由来するらしい。「正しく導くためには、正しい目的のためには、嘘をつくことも時には許される」程度の話ではないかと思う。

 何でこんなことを書いたのか。「フクシマについてお案じの向きには、私から保証いたします。状況は統御(コントロール)されています」「汚染水の影響は原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で、完全にブロックされている」「健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」という、安部晋三首相のブエノスアイレスでのオリンピック招致に関する発言があったからだ。

 これらの言葉の根拠はいったいどこにあるのか。東京電力は「コントロールされてるとは思わない」と率直に発言して問題となった。多くの市民が、安倍首相の発言を「嘘だ」と思ったのではないだろうか。この嘘は、東京へのオリンピック招致のための「方便」と言えるだろうか、いや言えまい。なぜならこの言葉がフクシマの多くの被災者を傷つけるに違いないからだ。福島の漁業者は操業出来ずにいる。彼らからは「あきれた」「違和感がある」と批判や疑問の声が上がっている。「先にやることがあるではないか」「オリンピックもいいけどフクシマを忘れないで」との切実な訴えが響く。復興には程遠い被災地をほったらかしにして日本の将来はない。

 猪瀬直樹東京都知事は「心は日本晴れ」とし「4000億円の貯金がある」「子どもたちに夢と希望を与え、被災地の復興を加速する」と言うが、その言葉は、未だ仮設住宅で避難生活を余儀なくされている方々にどう響いたのだろう。心の晴れない中で、自ら死を選ぶ「被災関連死」も後を絶たない。オリンピック招致は約9割が賛成との調査もある。本当に、被災地の復興に生かさなくてはならない。

  「お・も・て・な・し」というプレゼンテーションの発言が、テレビで何回も放映された。その言葉の古代での使われ方は「とりなす・処置する・待遇する」と言うことらしい。フクシマの被災者が、厚く待遇されるように「おもてなし」の心で、政府には取り組んで欲しい。オリンピックが開かれる2020年には、被災者が新しい生活を取り戻し、それぞれが夢に向かって歩んでいるように。

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