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過剰警備に憤慨- テロ対策は平和主義で

2016年7月 1日

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 5月24日、糸魚川での北信越ブロックの事務局長会議を終えて東京駅に降り立った。大きいキャリ-バックは邪魔なので、コインロッカーを探した。東京駅のどこへ行ってもロッカーは全てが赤いランプ。4ヵ所ほど回ってあきらめるしかないかと思った矢先に「伊勢志摩サミット開催につき、東京駅のコインロッカーは閉鎖しています。ご協力をお願いします」とのアナウンスが流れた。あちこち歩き回った私は「何でだよ!」と憤った。

 サミットの期間中に、不特定多数の集まる施設3500ヵ所に、最大7万人の警察官を投入したらしい。JR東海は各主要駅のコインロッカーを閉鎖し、列車内のゴミ箱も封鎖した。そこら中に制服警官が立ち、電車内まで闊歩した。自動販売機が「商品取り出し口に爆弾が仕掛けられる怖れ」から利用停止、パチンコ店の新台入れ替えも中止、三重県内の県立高校が25日から27日まで3日間も臨時休校となった。これらは過剰な反応と言えないのか。

 東京電力は、福島第一原発での汚染水タンク建設などの作業を休止した。東電は「要人が集まるサミットの期間中、なるべくリスクを減らしたいとの判断」と説明している。リスクとは何か、放射能は「アンダーコントロール」されているのではないか。東電は「東京五輪などの期間中も作業自粛になる」としている。何かある可能性はどのくらいなのだろうか。期間中、何かあると日本のイメージダウンにつながると言うことらしい。自国民は欺けても、他国民は欺けないと言うことなのか。

 テロが欧米諸国を恐怖に陥れているのは事実だ。しかし、警備によってテロが防げるのか。私にはそうは思えない。テロを防ぐのは日本の平和主義だ。日常生活のすぐそこに制服警官が立ち並ぶのは異様だ。その異様な姿に、首相自身が声高に「憲法改正」を叫ぶ中で、民主社会に対する不安感を抱くのは私だけだろうか。

 オリンピック・パラリンピックの開催中も、このような過剰な警備が続くのか。「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することをめざし、スポーツを人類の調和の取れた発展に役立てることにある」。テロのない、戦争のない、そのような平和な世界のあり方を象徴するのが、オリンピック・パラリンピックだ。そのための根本的努力に全力投球すべきだ
(藤本泰成)
 

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