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ソウルの空で誓う- 平和憲法を守る

2016年9月 1日

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 今年も熱い夏がやってきた。原水爆禁止世界大会が終わると、8月15日を迎える。「敗戦」が「終戦」に変えられたように、不戦の誓いは、慰霊の日の影に隠れてしまってはいないだろうか。1945年8月15日の「玉音放送」に涙し、一億国民が「総懺悔」した日を、私たちは恥じなくてはならない。自国の利益に、侵略戦争と植民地支配を許した自らを責めなくてはならない。「その責めを将来の国民に負わせてはならない」と安倍晋三首相は主張する。ある人は「いつまで謝罪を続けるのか」と憤る。しかし、将来の人間だからこそ重く歴史の責めを負い続けなくてはならない。そのことが、「日本人」に生まれた宿命なのだと私は考える。

 しかし、その歴史を恥じ入ることで、卑屈になってはならない。歴史の事実を見つめ、自らにその責めを負わせることを「自虐的」とは言わない。今に生きる私たちが「日本人」として胸を張って生きるためにこそ、歴史の責めを負う、「平和憲法を守る」という責めを負うことが必要なのだ。

 ここ3年間、8月15日は、光復節を祝う韓国・ソウルでの集会に参加している。日本からの独立を勝ち取った日は、しかし、民族分断の日だ。歴史を共有する民族が、血を分けた親族が、南と北に別れ、北は未だに米国と戦争を続け、南はその米国に従属して対立する。

 この事実に対し、自主的統一を図ろうとがんばっている人々もいる。いつも8月14日の夜に行われる「自主平和統一文化祭」では、「統一先鋒隊」という勇ましい呼び名を持ち、この日のために韓国内をキャラバンしてきた大学生を中心とした大勢の若人が、ビート感にあふれる、いかにも新しいリズムで歌い踊り、明るく、楽しく、元気に、自主的民族統一を主張する。格差の拡大、経済の停滞、サード(THAAD)ミサイル配備などの軍事力強化、権力の弾圧、そして北朝鮮との対立、多くの課題を抱える国だからこそ、その民衆の運動は力強く明るい。

 「日本の平和憲法は、アジア諸国への日本の約束」と言った韓国人がいた。この言葉を重く受け止めたい。毎年、参加する私たちを韓国社会は優しく受け入れてくれる。平和憲法を守るという私たちの主張を、自らの課題のごとく受け止めてくれる。そういう関係を、もっとたくさんつくりたい。
(藤本泰成)

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