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差別が戦争を生まないのだろうか

2017年10月 1日

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 「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国署名」が、 9月8日のキックオフ集会をもって事実上スタートし た。あちこちに署名が送られているに違いない。9条 の1項、2項を残そうとも、集団的自衛権行使を前 提とした「戦争法」成立以降の自衛隊を、憲法に位 置づけることは認められない。憲法の平和主義をます ます空洞化させる。

 平和フォーラムの事務所に問い合わせが相次いで いる。がしかし、様々な抗議や嫌がらせの電話には閉 口する。「おまえたちは、北朝鮮が日本にミサイルを 撃っても黙ってみているのか」「先にやらなければやら れるぞ」「だからおまえたちは平和ボケと言われるん だ」など、いちいち議論していると大変だ。時間がい くらあっても足りない。「おまえはいくつだ」と聞くから 「62歳」と答えると、「戦争知らないやつが偉そうに 言うな」という。よくよく聞くと相手は1941年生まれ。 「へえー、終戦時4歳でも戦争を知っていることにな るのか」、本当にばかばかしい。

 そして、最後は「汚い朝鮮人」「嘘つき朝鮮人」な どのヘイトスピーチが始まる。「日本人は嘘をつかな いのか。大本営発表はみんな嘘だろう」と言ったら、「あ れはマスコミが書いた嘘だ」と「、ああ言えばこう言う」 ではないが、事実認識に基づいた議論など、この人 たちには難しい。安倍晋三ではないが、本当にこん な人たちには負けられない。

 日本社会は、つまるところ最後にはアジア蔑視の意 識に結びつく。そこからしか世界を見ることができな いのだろうか。この見方は、戦前の一等国と言われ た頃の、日露戦争や第一次世界大戦後のほんの一時 へのノスタルジアにも通じると思う。「明治維新150 年」この意識は根強い。

 朝鮮高校の授業料無償化適用を求める裁判は、9 月13日の東京地裁までで1勝2敗となった。安倍 政権は、文科省令を変更してまで朝鮮高校に通う生 徒を差別し続けている。東京地裁や広島地裁の判決 は、政府の主張を鵜呑みにして恥じない。司法もまた 差別を容認する。こんな社会で、グローバル化する 世界と対抗できるのか。1941年生まれの件の論客 もそうだが、日本社会に根付いた差別意識が、私た ちの平和を脅かし絶望の淵に陥れることはないだろう か。安倍を先頭に、転がり落ちていく日本の未来が 見えないだろうか。そう思うと、恐怖に身が縮む。
(藤本泰成)

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