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ピースウィーク2010集会/アメリカ大使館要請文 オバマへの手紙

2010年10月17日

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アメリカ合衆国大統領バラク・フセイン.オバマ

ピースウィーク2010実行委員会

 私たちは、日本の市民による平和運動や自然保護団体、国際協力活動団体などのネットワークによる「ピースウィーク2010」実行委員会として行動する日本社会の市民です。

 米国によるアフガニスタン攻撃開始から、すでに9年が経ちました。この戦争は「9・11」事件への報復として始められましたが、貴国政府の「早期決着」の予測にもかかわらず、戦闘が終わる見込みも立たず、米軍にもISAF軍にも多数の犠牲者が出て、アフガニスタンはますます泥沼状態に陥っています。その結果、数百万人の人びとが難民・避難民として長く苦しい生活を強いられ、大干ばつや洪水により生命と生活を奪われてきました。今必要なのは、「対テロ戦争」の継続でなく、アフガニスタンの人びとの生活再建にほかなりません。そのためには、戦闘の停止、外国軍の撤退、腐敗のない民主的な政府の樹立が不可欠です。私たちは、米国大統領であり米軍最高司令官であるあなたが、ただちに戦闘をやめ、米軍を撤退させることを願ってやみません。

 また、あなたは最近、イラクからの米戦闘部隊の撤退を明らかにしました。私たちはこの措置を歓迎しますが、なお5万人にも及ぶ米軍が駐留を続けており、その完全撤退の時期も明確ではありません。ウソと野望で始められたイラク戦争を武力による統治で乗り切ろうとすることは、二重の過ちにほかなりません。私たちは、イラクからの米軍の速やかな完全撤退を求めます。

 他方、日本には多数の米軍基地が存在し、その74%が沖縄に集中しています。沖縄本島の実に20%もの土地が米軍基地に使用され、住民の経済社会の発展を阻害し続け、米軍兵士による犯罪や事故により少女らはじめとする住民が犠牲者となっています。とりわけ、宜野湾市の中心部を占める海兵隊普天間基地は、「世界で最も危険な基地」であり、速やかな閉鎖が必要です。私たちは、あなたが普天間基地の即時閉鎖を決断されるよう要請します。
 ところが日米両政府は、普天間基地の代わりに沖縄北部の辺野古に新基地を建設する方針です。これは沖縄県民に新たな基地負担を押し付けるものであり、環境の破壊だけでなく、海兵隊の輸送機やヘリコプター、オスプレイ機などの墜落、騒音の脅威が住民の不安を大きくしています。
 辺野古の沿岸は、貴重な生物であるジュゴンの北限生息域であり、美しいサンゴの海であって、新基地が作られればそれらの生物は死滅する恐れがあり、海兵隊が訓練場とする北部山林とそこでの住民の生活、希少生物の生存も脅かします。地元名護市の市長も市会議員の過半数も「辺野古新基地建設反対」を唱えて当選したのは、住民の意思を示すものです。この10月に日本各地で行われた街頭市民投票でも、圧倒的多数の市民が辺野古新基地反対に投票しました。
 私たちはあなたに、辺野古に新基地をつくるという計画を撤回されるよう求めます。

 私たちは、「武力で平和はつくれない」という真理をあなたが共有し、行動で示されることを期待しています。そうするなら、信頼と平和の「もう一つの日米関係」が生まれるでしょう。

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