トップ  »  声明・申し入れ  »  護憲大会主催者あいさつ 藤本泰成共同代表

護憲大会主催者あいさつ 藤本泰成共同代表

2016年11月12日

ソーシャルブックマーク : このエントリーをYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをニフティクリップに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーをlivedoorクリップに追加 このエントリーをBuzzurlに追加 このエントリーをイザ!ブックマークに追加 このエントリーをFC2ブックマークに追加 このエントリをdeliciousに追加

憲法理念の実現をめざす第53回大会実行委員会委員長      
フォーラム平和・人権・環境共同代表 藤 本 泰 成

   全国から、そして富山県内から、「憲法理念の実現をめざす第53回大会」に参加をいただき、実行委員会を代表して、心から感謝を申し上げます。また、今大会の開催に対して、ご苦労いただいた富山県実行委員会の皆様に対しても、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

   アジア・太平洋戦争の敗戦を待つ、1945年8月2日午前0時、174機の米空軍B-29戦略爆撃機が、この富山市を空襲しました。死者約3000人、負傷者約8000人と言われ、焼失家屋は24914戸、富山市街地の99.5%が焼け野原となりました。死亡者の率は全国平均の2倍以上、家屋の焼失率は、地方空襲では最大となっています。

   空襲が深夜であったこと、米軍機は、まず最初に富山市の周辺部に、円を描くように火をつけ、逃げ場をふさいだこと、そして、日本の憲兵隊や警防団などが、橋を封鎖して、避難する住民に、消火にあたれと、燃えさかる火の中に返したことなど、様々な要件が重なって大きな被害になったと考えられます。

   いかに大量に、効率よく、多くの人の命を奪うかが戦争です。命の尊厳を全く顧みないのが戦争です。
   つい、70年前の出来事を私たちは忘れてはなりません。

   昨年9月19日、安倍政権は強行採決によって、安全保障関連法、「戦争法」を成立させました。戦争の影が忍び寄っています。「積極的平和主義」という欺瞞を持って、私たちを戦争にかり出し、そして日本を戦場にしようとしています。

   安倍首相は「荒唐無稽の話しだ」と一笑に付すに違いありません。しかし、歴史は、「私たちが戦争をしない」と言う声を上げ続けないかぎり、あっという間に私たちを戦場に飲み込んでいくことを、明確に示しています。
   近々、国会では憲法審査会が開かれるでしょう。憲法の何が、どこが間違っているのでしょうか。読売新聞や産経新聞は、「押しつけられた憲法」と批判し、「『制度疲労』を起こした条項は多岐にわたる」とか、「時代の変遷に伴い、現実との様々な乖離が生じている」とか主張していますが、その条項や根拠を示すことがありません。

   つまるところ、憲法9条の平和主義を変えようというのが、改憲派の本質です。戦争の時代へ、日本を引き戻そうとすることが、改憲派の魂胆です。

   1946年11月3日、日本国憲法が公布されました。平和と人権、民主主義の憲法です。そのとき、どれだけの人々が、この憲法に希望を見たのかは、想像に難くありません。そして、日本国憲法は、侵略戦争と植民地支配の反省にたって、戦争の放棄を謳っています。これは、アジア諸国への私たちの心からの、決して裏切ってはならない約束なのです。

   「押しつけられた」と、憲法をののしり、自主憲法を制定して、その先に、どのような社会が待ち受けているのでしょうか。
   天皇を元首と仰ぎ、戦争することを可能にし、そのために私たちの権利を「公益と公の秩序」と称して、奪い取る。あの「自民党改憲草案」に私たちの未来があるでしょうか。私は、断言します。ぜったに無いということを。
   ある反戦の歌を紹介します。

安倍首相
第9条をもう一度読んで下さい
書かれてはいない私たちの声とともに

(かつて他国を侵略し
   あらゆる非道残虐をおこない
   多くの人々を殺し傷つけ苦しめ
   みずからも深手を負った 我々)
日本国民は
   (国際社会が国際法と国連を通じてその実現に努める)
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し

   (無慈悲な破壊と大量殺戮でしかなく
   報復による暴力の連鎖しか招かない)
国権の発動たる戦争と

   (暴力団の強迫 政治家の胴喝 ボス猿の威嚇
   それらよりはるかにおぞましく愚かしい
   そしてむごたらしく 悲劇的な)
武力による威嚇又は武力の行使は

   (たとえ同盟国の反感を買い 腰抜けと笑われ
   みくびられ 一時的に国益を損なおうとも)
国際紛争を解決する手段としては
永久にこれを放棄する

こんなふうに 書かれなかった声を
あなたのために添えなくてはならないとは
なんとかなしく 情けないことでしょう
日本国憲法の「戦争の放棄」とは
そのような意味であるのを私たちはみな知っています
それは私たちがみずから誓ったこと
私たちの無期限の償いであり
私たちの内なる誇りです
この誓いを 償いを 誇りを
あなたは右足で踏みにじり
左足で他国の民の命を踏みにじる
その恥ずべき姿勢のまま
あなたは歴史に汚名を残すのですか

   川島洋さんの「誓い・償い・誇り」と言うこの詩は、副題が 「イラク侵略戦争に追随する首相に」となっていて、本当は、出だしは小泉首相だったんですが、安倍首相の置き換えて朗読しました。何の違和感もありません。
   しっかりと、安倍首相は、この詩の言葉に向き合っていただきたいと思います。

   この三日間、真摯に学び、積極的に話し合い、憲法の理想を高らかに訴えることを、みなさまにお願いして、開会にあたっての挨拶といたします。

このページの先頭へ

同じカテゴリの記事

一覧を見る

メルマガ登録・解除

平和フォーラムメールマガジンをお読みください

   

バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ

FeedアイコンRSS