声明・申し入れ、2017年

2017年03月01日

全国活動者会議 福山代表あいさつ「2017年の闘いの枠組み」

全国活動者会議あいさつ「2017年平和フォーラムの闘いの枠組み」

フォーラム平和・人権・環境
共同代表  福山 真劫

はじめに

   日頃のご奮闘に心から敬意を表します。
   平和・民主主義・脱原発の社会づくりをめざしての平和フォーラムの役割はますます大きなっています。
   先週、韓国に行ってきました。2月25日の第17回目のパククネ退陣キャンドル行動に参加し、多くの団体の方がたと交流してきました。
   参加者はソウル光化門前では、100万を超え、全国でも取り組まれていました。
   100万の内訳は、若者、学生、高校生、家族連れなどSNS情報で既成の組織に属さない圧倒的市民です。憲法裁判所最終陳述が終わり、あとは、9日、13日といわれている判決です。また特別検事による捜査延長は認められませんでした。3月4日のキャンドル集会はさらに大規模なものになると予測されます。
   この運動、集会の運営は「総がかり行動実行委員会」のように、運営委員会をつくり、運営し、中心にいるのは、参与連帯、民主労組です。既成の組織、伝統的組織も必死に自己変革をしようと奮闘していました。
   市民が光化門前に結集している背景は、民主主義を渇望、政治の腐敗・財閥支配に対する怒り、不公平への怒り、こうした政治を主導するパククネに対する怒りです。
   セオル号犠牲者に対する「申し訳なさ」、警察に放水銃で殺されてしまった農民への申し訳なさもあるそうです。
   こうした怒りと申し訳なさも持った市民とパククネと闘いつづけてきた民主労組、参与連帯などの主張・闘いと合流して、爆発的運動の高揚が起こったようです。
   マスコミもパククネ退陣を支持し、報道をしていますが、市民の情報源は、圧倒的にSNSだそうです。
   もう一方パククネ派の集会もソウル市庁舎前で開かれ、約10万集まったようです。憲法裁判所の判決、大統領選めざして、双方の対立が激化すること必至です。

Ⅰ 平和フォーラムの基本路線の確認

   平和フォーラムの基本路線は、

  1. 組織と運動の強化・拡大、連合との連携強化、
  2. 戦争する国めざして暴走する安倍自公政権と対抗して、平和・民主主義・脱原発の社会の実現めざして、連帯の輪を拡大して、その役割を果たす。
  3. 連帯の輪の拡大の形は、戦争させない1000人委委員会、「戦争させない9条壊すな総がかり行動実行委委員会」、さようなら原発1000万アクションです。
  4. 政党とは、立憲フォーラム・立憲ネットを支援、民進党・社民党との連携強化します。
  5. 選挙闘争では、とりわけ予測される衆議院選挙闘争は、市民連合に結集して取り組みます。明確なのは、野党共闘で闘う以外に自公政権に勝てる展望はありません。市民、世論、多数派は、本気の野党共闘を求めています。

   私たちの取り組みは、この枠組みが基本です。
   この枠組みで、運動は従来ないほど確実に拡大しました。しかしまだ安倍自公政権を退陣を勝ち取ってはいません。私たちのめざすものは、抵抗運動を超えて、安倍の退陣を勝ち取ることです。安倍の退陣を勝ち取らなければ、日本の平和・民主主義・脱原発社会の未来はありません。その立場からすれば、今求められているのは、総がかりを超える総がかり運動の構築です。それはこの「枠組み中」での取り組み強化で飛躍できるのか、「枠組みから」の飛躍なのか見定める必要があります。「総がかり行動実行委員会」は、5月の憲法記念日の集会を踏まえて、夏から秋にかけて、「総がかりを超える総がかりの一大闘争」を作り上げようとしています。ぜひ各構成組織の討論と主体的結集をお願いします
   次に2017年の方針の提起があります。簡単にします。

 

Ⅱ 安倍政治との対決

   世界的見た場合に、英国のEU離脱、米国でのトランプ大統領の誕生など、従来の「世界支配」の秩序・枠組みが大きく揺れだし、世界全体でより一層深刻な「平和と民主主義の危機」が始まろうとしています。とりわけトランプ大統領の掲げる米国第1主義(金融・軍事・多国籍企業第1主義)、中東における戦争の泥沼化、東アジアでの軍事的緊張の深刻化、貧困と格差の世界的深刻化は、世界の未来を暗いものにしています。
   先月末の朝日・毎日・共同通信の世論調査でも、安倍、自民党の支持率は、高く、民進党、社民党の支持率は低迷です。民進党、社民党、野党共闘に期待したいと思います。
   安倍政治の矛盾は確実に深まり、市民の怒りも確実に高まっています。
   貧困と格差の深刻化、沖縄での民主主義を破壊しながら進められる政府の基地建設強硬に怒りは確実に高まっています。原発に未来がないことがますます明らかになっています。それでも政府・原子量村は、再稼働、核燃サイクル路線をあきらめていません。放射能で汚染され続けている帰還強制は、いったい何を意味するのでしょうか。
   また安倍政権は、日本会議などの右翼政権であるということが明らかになってきました。
   彼の右翼的本質が見えてきました。
   森友学園問題で、安倍を追い込もう。
   そして、Ⅰで提起した方向で安倍を倒そう。

Ⅲ 当面の課題

   詳細は事務局長からあります。
   共謀罪反対、南スーダンからの自衛隊の撤退、沖縄との連帯、とりわけ山城さんに対する不当逮捕勾留は絶対に許せません。オスプレイ配備阻止、脱原発、貧困・格差加田など頑張りましょう。
   3・17、3・20、4・19、5・3集会等頑張りましょう。
   昔、「未来は、われらのもの」という映画がありましたが、安倍政治を終わらせない限り、われわれに未来はありません。

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