声明・申し入れ、2014年

2014年02月28日

全国活動者会議 福山代表あいさつ

全国活動者会議あいさつ

        フォーラム人権・環境・平和
                共同代表   福山 真劫

 全国からの結集に心からお礼申し上げます。ありがとうございます。
 わたくし達は、この1年、全国各地から、平和・民主主義・脱原発・憲法理念の実現をめざして、闘いつづけてきました。しかし憲法破壊・戦争をする国へ突き進む安倍政権の暴走を止めることができていません。理由は簡単です。私たちが闘いきれていないからです。平和フォーラムの位置の大きさからすればその責任は重大です。もちろん私たちだけの責任ではありません。
 野党の体たらく、労働団体の弱体化、平和団体・人権団体の伸び悩み等により、安倍包囲網ができていないからです。それぞれの立場での運動の総括が問われています。そして民主党、社民党は、ぜひとも再生をしてほしい。連合にはまず春闘で非正規労働者の課題で奮闘してほしい。そして憲法擁護の闘いに結集してほしい。集団的自衛権行使合憲化阻止課題で日和見主義を決め込むという悪夢だけは見させないでほしい。
 もちろん平和フォーラムの全国各地の運動、さようなら原発1000万人アクション、毎週金曜日の官邸前行動、経産省座り込み行動、沖縄の県民挙げての闘い、ヘイトクライムに対抗する闘い、格差社会に対抗する闘いなど安倍の足元を掘り崩す多くの闘いがあります。その中に次への展望が確実にできつつあります。
 安倍は所信表明演説で、彼の狙いを明確にしました。原発再稼働・原発政策推進、名護市・辺野古への基地建設推進、集団的自衛権行使の合憲化推進、教育・文化の統制の推進、憲法改悪推進です。彼はホラを吹いたわけではありません。国会における安定勢力を背景にその実現に向けて突進しようとしています。私たちは完全になめられています。
 現状は、平和・民主主義・脱原発・憲法の戦後最大の危機です。取り返しのつかない事態に日本が落ち込もうとしています。この危機意識をぜひ共有しましょう。 
 しかし安倍にも弱点はあります。
 原発再稼働、沖縄への新基地建設の押しつけ、集団的自衛権行使の合憲化、靖国参拝など個別の政策が支持をされていないこと。
 福島事故収束への展望がかけず、放射能汚染が深刻になっていること。
 沖縄への差別政策と戦後69年経過する中で、米軍基地建設の強行は沖縄県民挙げての怒りに火をつけていること。
 格差社会など矛盾が深刻化し、非正規労働者の皆さんがことの本質と怒りの矛先の理解が拡大していること。
 右翼の軍国主義者の安倍の靖国参拝、歴史認識の修正などについて、中国・韓国だけでなく、米国をはじめ国際的批判が拡大していること。
 アベノミクスの中身がスカスカという実相が明らかになり、バブルの崩壊が近いこと。
 公明党・創価学会が利権と平和と福祉の党という建前の中で揺れていること。などなどです。
 政権の浮き沈みの早さと激しさは民主党政権を見れば明らかです。ましてや共生の時代に、憲法を改悪して、日本を戦争する国・軍事大国にしようとする安倍政権に国民の多数派がついていくはずはありません。日本の破滅が待っているだけです。
 こうした事実を冷静に見つめれば、野党・労働団体・平和団体・市民団体の連携と運動を高揚させれば、安倍の暴走を立ち往生させ、政策転換をさせ、安倍を辞任に追い込むことは確実に可能です。その運動の組み立ての大きな一翼を平和フォーラムが担わなければなりません。私たちは重要な位置にいます。そして現在運動の中心に押し出されています。
 私たちの平和フォーラムは、総評・社会党の時代から、平和・民主主義・脱原発・憲法理念実現の全国組織として、中央・地方で大きな役割を果たしてきました。そして3.11以降その役割がますます重要となっています。私たちは、野党、民主党、社民党、立憲フォーラムと連携しています。労働団体も連合、全労協、その他とも連携する基盤があります。非共産党系平和人権団体の中でも多くの信頼を勝ち取り、期待もされています。
 このような重要な位置にあるからこそ、私たちはその歴史的役割を果たさなければなりません。私たちは、平和フォーラムの一員であることに誇りを持ちたいと思います。
 私たちにとって、多くの闘いがあります。中でも、当面の最大重点課題は、福島への支援と原発の再稼働を許さないという脱原発の闘い、沖縄辺野古に新基地建設をつくらせない闘い、憲法破壊の集団的自衛権行使の解釈改憲による合憲化を阻止する闘いです。私たちは、闘いの基本はわかっています。脱原発では、「さようなら原発1000万アクション」に結集して、その闘いを背景に政府と対決することです。辺野古への基地建設阻止は、沖縄県民総ぐるみの闘いを胸に刻んで、沖縄県外の私たちが闘いの弱い沖縄県外で、東京での闘いを構築することです。
 そしていま私たちは、集団的自衛権行使の合憲化に対決すべく、「戦争をさせない1000人委員会」運動を立ち上げようとしています。この闘いは、長い闘いの伝統を引き継ぐ、平和フォーラムの総力を挙げての闘いです。運動の発起人・呼びかけ人に、著名人が決意をもって結集してくれています。彼らは、私たちと同じように、この運動に日本の平和と民主主義の未来をかけようとしています。涙が出ます。彼らと一緒に「平和フォーラム」の組織をかけて取り組まねばなりません。
 3月4日が記者会見、3月20日が出発集会です。全国に1000人委員会を作りましょう。個人・グループ合わせて10万人の委員をつくりましょう。署名を1000万筆集めましょう。全国各地で集会・学習会・フェスチバルなど豊かな取り組みを展開しましょう。そして平和・民主主義・憲法擁護勢力で安倍を、国会を包囲し、安倍の「戦争する国づくり」の野望を粉砕しましょう。その運動に平和フォーラムは全力で取り組みましょう。
 平和・民主主義・脱原発・憲法理念実現の道をつくりましょう。

TOPに戻る