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2012年10月07日

報告 きれいな水といのちを守る合成洗剤追放第32回全国集会開かれる

 

合洗集会.JPG大間原発.JPG

 10月6日~7日に北海道函館市で「きれいな水といのちを守る合成洗剤追放第32回全国集会」が開催され、全国から消費者団体や環境運動団体、労働組合の代表など2日間で延べ450人が参加しました。今年の集会は、最悪の環境破壊を引き起こした昨年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第1原発事故の問題と、合成洗剤の問題を重ね合わせながら考えようと、集会のメインスローガンを「さようなら合成洗剤 さようなら原発」として開かれました(写真左)。
 第1日目は全体集会が開催され、現地の実行委員長の船橋奈穂美さん(合成洗剤追放北海道連絡会会長)などのあいさつや集会の基調報告などが行なわれた後、詩人のアーサー・ビナードさんが「汚れっちまったマスコミに…」と題する記念講演が行われました。アーサー・ビナードさんはアメリカ生まれで、来日後、日本語での詩作やエッセイ、絵本などを執筆し、中原中也賞や日本絵本賞を受賞。ラジオパーソナリティとしても人気が高く、鋭く世相を切る「反骨の詩人」と呼ばれています。
 ビナードさんは、「合成洗剤のコマーシャルと似たものが原発のPRだ」と舌鋒鋭く指摘。「多くの言葉のごまかしで、原発が安全であるかのように装ってきたが、その本質は広島・長崎に落とされた『ピカドン』だ」として、「本質を突く言葉を取り戻していくことも闘いとして大切だ」と訴えました。
 また特別報告として、10月1日に工事の再開が決まった青森県の大間原発問題について「大間原発訴訟の会」代表の竹田とし子さんが状況を報告しました。「大間原発」は函館の対岸の下北半島の大間町に建設されており、函館から最短で約23キロメートル。ここにウランとプルトニウムを混合したMOX燃料を世界で初めて全炉心に使用する原発が作られようとしています(写真右が建設現場)。函館市長はじめ道南地域の首長や各議会は「建設凍結」を求めています。また、函館市民を中心とした「大間原発訴訟の会」は「建設差し止め」を求め、2010年7月に第1次提訴を行い、今年秋に第3次提訴を予定しています。竹田さんは「大間は大間違い」のTシャツを着て、全国からの支援を訴えました。
 2日目は分科会が開かれ、合成洗剤問題の入門講座や各地活動報告、放射能の汚染を防止する法制度、化学物質規制の制度などを討議・学習した他、函館市内でのフィールドワークも実施されました。

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