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山城博治さんの発言(辺野古新基地建設反対1・29集会)

2014年1月29日

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「沖縄を再び戦場にするな 辺野古の海の埋め立てを許さない 辺野古新基地建設反対1・29集会」

山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)の発言

※発言内容は録音を元に事務局で編集しました。ご本人の校閲は受けていません。文責はすべて事務局にあります。
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 みなさん、こんばんは。会場には、旧知の仲間たちの顔がうかがえます。心から感謝を申し上げます。少しの時間ではありますが、提起をさせていただきたいと思います。
 昨年12月24日~27日まで、あの特定秘密保護法案。国会を囲む仲間たちが参加する中、延々と毎日集会が行われ、私も4日間参加させていただきました。安倍さんはいったい、この国をどこへ持っていこうとしているのか。あのとき、みんなそう感じたと思います。安倍内閣は、中国との外交チャンネルを一切遮断しています。この安倍内閣は自ら意識的に有事をつくるかもしれない。軍事上、機関銃やミサイルを使うときが来るかもしれないし、それを望んでいるのかもしれない。それを理由に「おい沖縄、いいかげんにしろ。中国がやってくるぞ。いつまで辺野古に反対している!来るぞ、あいつらは」と脅してくる。そう思えてならないわけです。
 みなさん、そのときに憲法改悪、集団的自衛権、秘密保護法といったときに、腹を据えて反対だ、戦争は反対だと声をあげられますか。その闘いが、いま求められているわけです。今日は沖縄の問題を聞くのが初めての人がいるかもしれません。なぜ私たちが体を張って、命を張って反対するのか申し上げます。この国はまた沖縄を戦争に差し出そうとしている。1945年の沖縄戦のように、「沖縄さん、お願いだからもう一回祖国防衛のために戦ってくれんかね、もう一回玉砕の島になってくれんかね」。こういうことだと思うわけですよ。
 辺野古の基地はただの普天間の代替基地ではありません。1800メートルに滑走路がV字型で2本。隣には弾薬庫がある。滑走路の先端にはイージス艦や、潜水艦や防空壕が求められるような接岸バースが作られる。そして、キャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセンの大演習場があって、北の方には北部訓練場という、とてつもない広大な僻地の中で、いま高江の住民が反対しているヘリパッド建設が、力づくで進められようとしている状況にあります。私は日本政府がやろうとする沖縄政策が恐怖でならないのです。
 1945年の沖縄戦の前に戦争は終わっているのです。ところが御前会議で当時の天皇が何を言ったか。「あと一旗あげてから終戦協議に入れ」。そしてわずか2年後、「天皇メッセージ」を発して、沖縄を米軍に統治してもらうことが、極東の平和と安全につながるのだと、沖縄を切り離しました。私たちはこういう苦い歴史を、片時も忘れたことはありません。沖縄戦のあの悲劇を、日本政府は一度たりとも詫びたことはありませんよ。尖閣の問題は外交チャンネルを使って、日中双方が話し合って外交問題として、領土問題があることを認めて、その上でどうすべきかを考える。現在で出来なければ、将来の世代にゆだねていいから平和的に解決していく。みなさん、政治はそのためにあるわけで、憲法を変えて、軍隊を持ってということなら、政府なんかいらないじゃないか。そういう怒りでいっぱいです。
 普天間基地の辺野古移設は「危険極まりない普天間の危険除去」であると聞いています。その政府の言葉の後ろに、とてつもない沖縄差別と犠牲を強いる魂胆が入っていることを、まず理解してください。
 私に届いた報告によれば、45%の人が名護市長さえ賛成であれば、基地をつくってもいいのではないかと回答したそうです。私たちは政府の強権と同時に、圧倒的多数の国民世論による暗黙の了解の中に、沖縄が置かれていることをよく知っています。「沖縄の野郎、いつまでふざけているのだ。戦争が始まるぞ。基地をつくらせろ!米軍を置かせろ!オスプレイ反対は許さん!」。こういう論理がわきあがってこないか。そういう思いでいっぱいです。
 石破さんが、そんなに辺野古新基地建設に反対なら、普天間を存続・固定化させると、これはとんでもない論理、暴力です。多くの米国の識者が沖縄の普天間基地は、米軍が力づくでつくったもので、戦後70年、もう帰すべきだと言っています。それを条件付けて、これが必要だなんて話にならない。お願いだから出て行ってくれ。こう感じてなりません。
 こういう状況の中で、命をかけて闘った候補者がいました。稲嶺進さんです。最後の打ち上げ式での言葉が忘れられません。国会議員が力で転ばされました。自民党県連も、県知事も転びました。稲嶺さんはこう言いました。「民主主義をかけた闘いだ。基地をつくらせないと同時に、権力と金力で地べたを這いつくばっている人たちを横目で見て、私たち名護市民もそうしようとしている。そのことを私は先頭に立って許さない。その声を上げる民主主義であり、市民の闘いだ。そのためにみんながんばろう」と声を上げました。拍手喝采。私は涙が流れて仕方ありませんでした。そして稲嶺さんは当選しました。今日の集会は(選挙結果が出る前に)あらかじめ決まっていました。もし負けたら、どういう顔で参加しようかと思いました。この喜びをともに確認し合いたいと思います。
 次なる闘いをどうするのか。どう展開し、どう支えて、憲法を守り、戦争に行かせないかということが問われています。県議会は、県知事が裏切った12月27日に、県知事の辞職要求を決議しました。名護市長選挙の後、県知事に決議文を届けられましたが、とぼけています。たぶん無理をしていて、どうしようかと悩んでいるはずです。この県議会の勇気ある決議を支えながら、ともに闘う構図をつくる必要があろうかと思います。
 2月に議会が始まりますが、県議会のみなさんは、自分たちが辞職要求を突き付けた県知事の議案提案を受けるわけにはいかないと言っています。2月議会は2014年度予算が入っているけれど、予算審議も拒否する。こんな県議会、聞いたことがありません。同時に、私も自治労出身ですが、そういうことをしたら地方公務員は給料がもらえなくなる。だから県議会のみなさんはそんな「暴走」はやめてほしいという話が、仲間内から聞こえてくるかもしれません。あるいは県民からも、当然聞こえてきます。だから、私たちは県議会を丸裸にするわけにはいきません。県議会を支えて、仲井眞知事の包囲網を狭めて、その後ろにいる日本政府の悪らつな権力と向かい合わなければならないと思います。
 2月11日に、駐日米大使のキャロライン・ケネディさんが(沖縄に)来ます。あれだけ人気があると、正直困りますね。だけど、迷うわけにはいきません。辺野古の基地を日米同盟でつくらせろと言うに決まっている。断固たる決意で「ケネディ帰れ!基地建設は許さない!」という抗議の声を上げなくてはなりません。2月11日には、那覇に大結集をかけて、そのような悪らつな使者は沖縄にはいらない、どうぞお引き取りくださいとの声をあげようと思います。同時に、県議会・県庁をもう一度包囲して、仲井眞さんやめろ、あなたの提案を県議会は聞かないと言っている、その闘いに勝ちたいと思います。あなたにごあいさついただく立場にはないから、どうぞお引き取りくださいという県民大会で、大きな闘いをつくりたいと思います。その力で、私たちに襲いかかるだろう、強権的な政治家たちの圧力を封印する闘いに持っていきたいと思います。
 高江でも普天間でも、与那国でも悲壮な決意が上がっています。基地をつくることはやめてくれ、戦争の準備はやめてくれ。私も名護市長選が終わった晩に、高江の山に入りました。21日には高江の森を100メートル四方切り刻んで、4ヵ所に穴をあけて、そこで林道工事をしてトラックが通れるような道路をつくる工事の入札が行われています。高江に防衛局が押しかけ、工事車両が入って業者が押しかけるのも時間の問題でしょう。そのときに備えて、24時間体制で警戒を張っています。与那国では、緊張する尖閣列島(問題)を受けながら、地域のみなさんが日夜、戦争に行かさない、自衛隊基地をつくらせない、その闘いに入っています。昨年のオスプレイ配備から1年を超えて、延々とまだ普天間基地の前で、オスプレイ反対、配備反対の声を上げ続ける市民の声がやみません。
 かつて自民党で県政の重鎮だった人たち、副知事を歴任した人、県議会議長を経験した人。こんな人たちが今の県政のありよう、今の政治のありようをおかしいと言って、私たちのほうへ総結集を始めています。これはかつてない現象です。みなさん、私たちはもう保革の論争を超えたところにいます。これでもかと押し寄せてくる政府権力にもう一度、オール沖縄の図をつくらなくてはならない。
 沖縄がオール沖縄と言ったとき、防衛政務官が永田町にも民意があり、自民党が多数で、沖縄とは違うと言いました。石破さんに至っては、基地をつくる、つくらないは政府の勝手だと言っています。市長には具体的な権限があります。たとえば、辺野古の漁港の海域を埋め立てる権限、辺野古漁港の使用権も名護市長にあります。それらを使って、必ず阻止すると稲嶺さんは力強く宣言しています。そういう決意を持って闘っている人たちを支えようって思うのです。私は沖縄平和運動センターの事務局長をしておりましたが、今日は後任の事務局長も来ています。私は全国の人の前で約束したから、事務局長、お願いしますね。
 一つの基地の代替基地、危険極まりない普天間基地を海上に出して、安心で騒音のない危険のない基地にするからよろしくという論理はまやかしだ! 世界で他にない米軍基地がつくられて、そこから日中戦争が始まろうとする。中谷元防衛庁長官は「辺野古新基地建設が出来たら、いずれ自衛隊が管理する」と言いました。辺野古のゲート前にやってくるのは10トンダンプカーではなく、70トンダンプカーというのです。どんなダンプカーかわかりませんが、70トンものダンプカーが山から土砂をまるまる載せて、それをキャンプ・シュワブの入り口から沖合の埋め立てに入るという、そういう工事です。かつて見たことのない恐ろしい工事が始まろうとしています。私たちは間違いなく、そのゲートに座り込み、県民が座り込んで、海に入ったらカヌーを漕いで、そして戦線を張るでしょう。石破さんはなんと言っているか。海上に出たら刑事特別措置法で容赦なくしょっぴくことが出来る。ゲート前に座るのは公務執行妨害か、あるいは威力業務妨害で。始まらないうちから攻撃の刃を繰り出している。
 私たちは、めげずに命と暮らしを守り、未来を守るために闘い続けます。政府・権力の圧力は、これまでにも増して執拗で、容赦ないものになるでありましょう。しかし、それにめげていたら、未来はないので闘わなければなりません。どうぞその決意をまず理解してください。同時に全国からたくさんの弁護団を送ってほしい。全国は沖縄とともにあり、沖縄の闘いを守り、沖縄の民主主義が日本の民主主義につながる。そういう決意を示して、ぜひ沖縄とともに歩んでもらいたいし、闘ってもらいたい。11月の知事選挙にも必ず勝利をして、またもう一回、同じように報告にうかがいたいと思います。この辺野古新基地建設、あるいは沖縄を丸ごと戦争に差し出そうとするこの陰謀を、最終的に断念させようじゃないですか。
 アメリカの副大統領が安倍さんに靖国参拝をするなと何度も言ったのに、彼は行ってしまった。だから、「遺憾」ではなくて「失望」したと言いました。安倍内閣に対する包囲網もどんどん狭まりつつある。今日の教科書問題、教科書の指導要領の中で、尖閣と竹島を固有の領土だとまた言い張る。こうなったらもうおしまいです。
 3年後に政治決戦が参ります。衆参同日選挙になるかもしれません。ぜひ、新しい日本をつくる受け皿をつくって、この来るべき政治決戦に向かおうではありませんか。反戦、平和、ファシズムに対する闘いです。迫りくる軍国主義の嵐に抗して大同団結して闘おうじゃないか。その闘いを沖縄もやります。全国のみなさんも、急ピッチに3年後の選挙戦を含めて体制をつくっていただきたい。心からお願いして終わりたいと思います。ありがとうございました。
 

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