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250人参加し「韓国併合100年、東アジア共同体に向けた課題-『建国記念の日』を考える2.11集会

2010年2月11日

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 平和フォーラムは例年2月11日、戦前の「紀元節」を「建国記念の日」としていることに異議を唱え、集会を行っています。この間、自民党内閣のもとで繰り返されてきた歴史歪曲の発言は、東アジアとの関係を悪化させてきましたが、鳩山新政権は、発足直後から、東アジア共同体に向けた意欲的な姿勢を示し、日本に何よりも必要な戦争の歴史と責任に関する認識を明確にしようとしています。折しも2010年は韓国併合100年。植民地支配がもたらした人権侵害の歴史について改めて強い認識を持つことが重要となっており、新政権は「戦争責任」とともに「植民地責任」も明確にした「鳩山談話」を閣議決定するなどのとりくみが必要です。これらを踏まえて、「韓国併合100年、東アジア共同体に向けた課題-『建国記念の日』を考える2・11集会」を名称に、会場の自治労会館に250人が参加して学習会を行いました。福山真劫代表の主催者あいさつにつづいて、「東アジア共同体と中国・日本」と題して知日派ジャーナリストの莫邦富さんが、「愛するとき奇跡は創られる-在日三代史と未来への夢」と題して高麗博物館名誉館長で文化センター・アリラン副館長の宋富子さんが、それぞれ講演。最後に藤本泰成事務局長の閉会あいさつで終了しました。
 このうち、福山代表は「自・公政権下では歴史認識も日朝国交正常化も進まず、問題が山積だった。鳩山政権に期待するとともに、私たちも運動を強めよう」と提起。
 莫さんは、東アジア共同体の実現には「モノ、ヒト、カネ」の自由な交流が必要であり、日本にとってメリットと同時にデメリットも伴うアジア諸国との自由貿易協定(FTA)を避けて通れないとし、「東アジア共同体は美しい言葉だけではない。痛みを伴った将来像だ」と問題提起。中国とASEAN(東南アジア諸国連合)6カ国とのFTAが実施段階に移され19億人の巨大共同市場が誕生するというアジア経済のダイナミズムと対比する形で、日本はこの間、「国内問題だけに明け暮れている印象」だとし、政権交代をこの沈滞状況を打破するチャンスにすべきだと提言。当初中国が提唱した「日中韓FTA」に日本が消極的だった理由には対米配慮や中国の主導権への警戒感が挙げられるが、その背景には日中のGDP(国内総生産)が逆転するという中国の経済大国化をどう受け止めるかという問題があると指摘。日本を先頭としたアジアの垂直国際分業秩序である「雁行(がんこう)経済モデル」の時代は終わったことを明確に認識すべきだとしました。中国の将来像について、国際金融危機の影響で対先進国輸出依存脱却を迫られる中で進められている内需拡大路線は中国を従来の米国のように輸出先として世界から依存される地位に置くことになり、それは格差社会の側面を含め中国を米国に似た「第2のアメリカ」にする道だという予測を披露。その上で「中国の将来はどのように中国らしさを保てるのか、つまり、中国の文化的伝統とアジアの良さを自分のソフトパワーにできるのかにかかっている」との認識を示しました。また、日本人は自らの良さをもっと自覚し、得意の「ソフトパワー」を生かすことで活路を切り開くべきだとしました。関連して、「外国人研修生権利ネットワーク」共同代表を務める立場から、国際競争力を失った産業部門を研修生の低賃金無権利労働で支えるあり方にも苦言を呈しました。
 宋さんは自らの受けた子どものころから受けた差別と、民族・人権に覚醒した体験を歌やパネル表示もしながら講演。「子どもの時在日韓国人ゆえにひどいいじめにあった。そのため日本名を名乗り、自分を愛することを大切に思うことができなかった。しかし、人との出会いで正しい歴史認識を学び、自分を愛し、解放することができた。日本人も自由と平等を勝ち取るためには歴史を正しく認識しなければならない」と提起。米国でたった一人(ローザ・パークス)から始まった(人種差別)バスボイコットが公民権運動を高揚させた歴史に触れ、「一人が歴史を知ることによってその国の歴史は変わる。革命は一人から」と呼びかけました。日本で初の朝鮮の歴史を展示した高麗博物館の設立したこと、そして現在、文化センター・アリランの存続と募金に奔走していることを訴えました。また、「日本が植民地支配で何をしたのか、在日韓国・朝鮮人の法的地位や生活を見れば簡単に分かる」と強調。国民の力で民主化を実現した韓国では国家人権委員会、在韓外国人処遇基本法、永住外国人地方参政権という「韓国にあって日本にない3つのこと」があるのに対し、日本では出入国・在留管理体制など外国人監視が強化され、外国人参政権付与への抵抗も強まっているとして、「本当に日本の自由と平等、民主主義をつくるにはまず歴史の清算を」と訴えました。美しい歌声で「故郷の春」「アリラン」を参加者とともに歌い、最後に行った文化センター・アリラン移転への会場カンパは、8万5371円集まりました。

莫邦富さん「東アジア共同体と日本と中国」レジュメ 宋富子さん「愛するとき奇跡は創られる-在日三代史と未来への夢」レジュメ 高麗博物館 文化センター・アリラン チラシ「韓国併合100年、東アジア共同体に向けた課題」

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