2008年、WE INSIST!

2008年10月01日

他人の痛みをわが痛みとして

全日建運輸連帯が結成20周年
9月8日、全日本建設運輸連帯労働組合の結成20周年の集会が東京でありました。全日建運輸のモットーと闘いの歴史について、とりわけ関西生コン支部の闘いなどがDVDで映し出されました。そこには、労働現場で資本家と向き合い、弾圧に屈せず、資本家に買われている暴力団の暴力に屈せず、資本家の側に立つ警察権力に屈しない組合員と指導部、全日建運輸の闘う姿がありました。その姿は力強く、胸には誇りが輝いているように見えました。労働運動がスマートになる中で、組合の原点を見る思いでした。引き続いて運動の最前線で奮闘してほしいと思います。
またDVDの中で、モットーは「他人の痛みをわが痛みとして感じととることのできる組合作りを」であると紹介されていました。私たちはこの言葉は知っています。またそうでなければならないということはよく知っています。しかし私たち自身の生き方の中で、また、私たちの組織がどれだけ実践できているのかと深く考えてみると苦しくなってきます。胸をはって私は「がんばっている」と言い切れないのです。しかし、不断にその言葉の意味する原点に立ち返り、私たちの日常の行動を続ける必要があるように思えます。
労働運動の分野で見るならば、勤労者の3分の1といわれる非正規労働者の痛みを、世帯数の4分の1といわれる年収200万円以下の人々の痛みを、さらには年間3万人を超えている自殺者の痛みを、わが痛みとして感じ取れているのでしょうか。平和運動の分野では、戦争犠牲者の痛みを徴用され強制連行された人々の痛みを、米軍に侵略され殺され続けているアフガンやイラクの民衆の痛みを、どれだけ感じとれているのだろうか。鉢巻を締め直しましょう。

福田自公政権を許さない
9月1日、安部に続いて福田も政権を放棄しました。政権を担っていても、米国から求められている「新テロ特措法の延長」に目途がつかないからということのようです。ふざけるな、どこを見ているのだ、国民の痛みが、悲しみが、怒りがわからないのかと言いたい。
福田自公政権が退陣をしなければならない理由は明確です。国民の最後のセイフティネットの社会保障制度が壊れつつあるという実態に対して、市場万能主義の中で格差社会が進行し、権利の保障されない非正規労働者と貧困層が増え続けている実態に対して、福田自公政権は無策であるから退陣をせざるを得ないのです。予定されている衆議院総選挙で、何としても総力を結集して、民主党、社民党を中心とする政権を作りましょう。希望を作りましょう。

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