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脱原発社会へ 議論の基本を誤るな!

2011年6月 1日

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 福島の原発事故の状況は、何ら改善されていない。事態の収束に向けた「工程表」も、最初の格納容器を水で満たす「水棺」の段階でつまずいてしまった。原子炉の状態を的確に把握しているのかどうか疑問に感じる。5月18日には、新しい工程表が提示されたが、事態の推移はどうなのだろうか。収束の時期は変えないとしているが、そのこと自体にも疑問を感じる。企業論理や様々な思惑の入り混じった工程表でないことを願っている。

 事故の原因は様々主張されているが、冷却のための海水注入までの時間経過や、津波や地震の想定に、コストや経営の問題が挟まれていなかったのだろうか。人災と言われる所以がそこにあるように思う。

 5月1日、公式認定から55年目を迎えた水俣病の犠牲者の慰霊式が水俣市で開催された。患者代表で祈りの言葉を述べた緒方正実さんは、福島原発事故に触れ「経済を優先して世界に類を見ない公害を起こしてしまった水俣の教訓が生かされたか、疑問に思う」と語っている。私たちは、この言葉の重みをかみしめなくてはならない。

 5月6日、菅直人首相は、東海地震の震源域にある浜岡原発の停止を中部電力に要請した。また、原発中心の政策から自然エネルギー推進へ、使用済み燃料を再利用する核燃料サイクル計画も含めて「エネルギー基本計画」の見直しに言及した。私たちは、多くの問題を含んでいてもこのような積極的姿勢を歓迎したい。

 30年以内の発生確率が87%と非常に高い東海地震の震源域にある浜岡原発、NHKの世論調査によると、菅首相発言を71.2%が支持している。自らの安全のことを考えれば、当然の結果と言えよう。一方で、マスメディアは「根回しは十分だったのか」「他の原発はどうするのか」等々、その論調は後ろ向きだった。マスメディアや識者と言われる者たちの反応は鈍い。

 今後、日本のエネルギーをどうするかの議論が本格化するだろう。そのときに何を基本に考えるか、私たちは間違ってはならない。

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