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4.25日本と朝鮮半島の今を問い日朝国交正常化の実現を!女性集会

2010年4月25日

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 4月25日、「日本と朝鮮半島の今を問い日朝国交正常化の実現を! 女性集会」が在日本韓国YMCAで開催されました。
 この集会は「韓国併合100年」を機に、植民地主義と日本の社会・政治を問い直し、新しい日朝・日韓関係を築こうとするもの。
 都丸泰江さん(三多摩朝鮮女性の集い)の司会で始まり、冒頭「二・八独立宣言」が上映されました。
 清水澄子実行委員長(I女性会議)は「35年間の植民地支配と戦後の朝鮮排他政策、今なお続く在日への差別。100年を機に今こそ日朝の異常な関係を正していかなければならない。日本政府を動かすのは一人ひとりの行動から」とあいさつ。アジア女性と連帯する朝鮮女性協会、平和を作る女性の会からのメッセージには熱い連帯とともに、高校無償化における朝鮮学校への差別に対する怒りが伝わってきました。
 記念講演は和田春樹さん(東京大学名誉教授)の「韓国併合100年を迎え、日本人と朝鮮人の課題」。「併合条約はすでに日本が軍事的侵略をし、外交権もない状態で結ばれた。不平等条約であることは明らか。日本は村山談話で反省と謝罪を表明。2002年の日朝平壌宣言で日朝関係が前進したかに見えたが、経済制裁が始まり、今も共和国は唯一日本が国交を持たない国。日朝関係は異常だ。日本がとるべきは、a.「韓国併合100年」の総理談話を出し、日朝交渉を助ける、b.拉致問題は完全に行き詰まっていることを認識し、国交正常化の前進を図る、c.韓国政府の強制動員労働者問題の取り組みに応える、d.在日朝鮮・韓国人の生活と民族教育の権利を保障し、ハラスメントをやめる、e.獨島=竹島問題を解決する、の5つだ。外交努力をしてこなかった日本は誰よりも共和国の核開発に責任がある。国交正常化なしに核開発も拉致問題も解決しない」とし、そこから初めて東アジア共同体が展望できると、未来図を示しました。
 午後は「新たな日朝関係をどう築いていくのか」をテーマに、重藤都さん(東京日朝女性のつどい)の司会で意見交流が行われました。
 在日朝鮮人女性の立場から安正恵さんが「『在日』は日本の植民地支配から生まれた。ずっと差別され、南北に分断され、今も祖国に戻れない。日本政府は何もしない上、今でも朝鮮高校への差別をしている。在日の問題であるとともに日本の民主主義が問われている」と訴えました。
 内海愛子さん(早稲田大学客員教授)は「戦後補償問題は日本人の加害者意識の欠落からきている。冷戦下での賠償交渉はアジアの声を押さえ込んだ。しかし、冷戦後、戦争被害者の苦しみと怒りが戦後補償運動のうねりとなったのは、日本政府の謝罪のない対応にあった」と日本人の歴史認識を問いました。
 清水澄子実行委員長は「併合条約は国連で『力ずくで締結された条約』の一つとされている。民族性の抹殺、基本的人権を奪われた民族の痛みに私たちの運動も思いが至らなかったと反省する。植民地支配への謝罪と賠償、今も続く差別と排外主義と闘うことは日本の人権水準の問題だ。絶えず台頭する国家主義と闘うには、正しい歴史認識が不可欠。そこに初めて日朝国交正常化への道が開ける」と話されました。
 その後「行状も悪く、日朝関係を悪化させるだけの中井大臣の罷免を」「日本の植民地支配の実態を映像で知らせよう」などの意見が出されました。なかでも、朝鮮学校に通う学生の「学ぶ権利を奪わないで」という涙の訴えほど、「若者を二度と差別で泣かせてはならない」との発言は、会場全体に自覚を促しました。
 緊急提案を受け、中井大臣の罷免を求めることが確認されました。最後に、植民地支配の歴史の清算と日朝国交正常化を求める集会決議が採択され、閉会となりました。

チラシ

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