東北アジア平和キャンペーン

2008年04月02日

「東北アジアの平和と日朝国交正常化~制裁をやめ対話を」集会(自治労会館)

集会の様子

4月2日、「東北アジアに非核・平和の確立を!日朝国交正常化を求める連絡会(東北アジア連絡会)」 呼びかけの実行委員会主催による 「東北アジアの平和と日朝国交正常化集会~制裁をやめ対話を」が自治労会館で250人が参加して行われました。 この間、6カ国協議は前進し、半世紀以上つづいた朝鮮民族の分断と戦争状態は解消に向かっています。 しかし、日朝関係は、経済制裁延長と在日朝鮮人への人権抑圧で悪化したまま。これ以上の経済制裁をやめさせることが必要です。 2002年ピョンヤン宣言にもとづいて、対話と協調をすすめ、日朝国交正常化に向けて歩むことが、東アジアの平和を築くとアピールし、 制裁をやめ対話を日本政府に要望する集会として行われたものです。 東京・ピョンヤン友好交流会の水谷研次事務局次長の主催者あいさつ、 民主党の今野東参議院議員、社民党幹事長の重野安正衆議院議員の来賓あいさつが行われました。なお、社民党の山内徳信参議院議員も参加しました。 和田春樹東京大学名誉教授から「日朝国交正常化に向けた課題」、吉田康彦大阪経法大客員教授(北朝鮮人道支援の会)から「6カ国協議と日朝国交正常化の課題」と題した提起がそれぞれ行われました。

和田教授は福田政権の対北朝鮮外交について、「拉致問題の解決なくして正常化なし」の安倍前政権から転換し、核問題解決の大目標と日朝正常化を結び付けた2005年9月の6カ国共同声明のプログラムに沿って進む方針を持っているとしつつ、現状について「前政権の拉致問題至上主義の方針は、いかに効果がなくなっていようと惰性で続けられている」、また「安倍内閣の強硬政策では日朝関係が打開できない、日朝交渉ができないことは万人が理解している」と述べ、制裁延長では交渉は不可能だと指摘。貨客船「万景峰号」入港禁止などの第1次制裁は2006年7月のミサイル発射が、全面輸入禁止などの第2次制裁は同年10 月の核実験が発動理由であり、拉致との関係は後からあいまいな形で付け加えられたものだとした上で、北朝鮮の6カ国協議復帰を受け「第2段階 (全核計画の申告と核施設の無能力化)がクリアされれば制裁措置が解除されるのは当然」と述べました。まず、万景峰号制裁について、中長距離ミサイル発射モラトリアムが再確認されれば解除されるべきであり、交渉本格的再開のための「政治的決断」としての先行解除も考えられるとしました。拉致問題については、正常化を条約締結で終わるものではなく経済協力の期間を含めたプロセスととらえ、「段階ごとの解決を図るのがいいのではないか」と提言しました。

吉田教授は、朝鮮半島の非核化に向けた第2段階が停滞している理由として、「行動対行動」の原則に基づけば米国はテロ支援国家指定解除という見返り措置を行なわなければならず、それには米国議会の承認が必要だが、「ウラン濃縮、シリアへの原子炉輸出(疑惑)でゼロ回答では議会は通らない」という事情があると指摘。その上で、米朝正常化の寸前まで行った米クリントン前政権末期、オルブライト国務長官(当時)が訪朝したのは大統領選直前の2000年10月末だったことを指摘し、今年9~10月ごろには第2段階を完了して次の段階に進む可能性は大きいとの見通しを提示しました。日本の北朝鮮に対する制裁延長については「不毛な決定、逆効果であり、何ら解決をもたらさない」と強調しました。そして最後に、安倍前首相の退陣はブッシュ米大統領から米朝協議、6カ国協議の前進で印籠を渡されたがためであることを指摘しました。

その後、在日からの訴えを、金敬蘭(キム・ギョンラン)さんと金静寅(キム・ジョンイン)さんが行いました。 76歳の金敬蘭さんは万景峰(マンギョンボン)号の入港禁止のため祖国に住む子どもに会えず、妹の死目にも会えなかった怒りを語り、日本は平和、国際化をうたっているのに人権侵害していると訴えました。在日朝鮮人人権協会の金静寅さんは大阪の幼い小学生が友だちから「キム・ジョンイル」といじめにあい不登校、摂食障害にいたったことを語り、在日への弾圧を「国家の暴力」と批判しました。つづいて、行われたリレートークでは、朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会の小泉喜子事務局長、在日朝鮮人歴史・人権週間実行委員会から寺尾光身朝鮮人強制連行真相調査団日本人側共同代表、ピースボートの曺美樹(チョウ・ミス)さん、朝鮮独立運動89周年、今こそ日朝正常化を3・1連帯集会実行委員会の北川広和日韓ネット共同代表、 KOREAこどもキャンペーンの筒井由紀子事務局長、日朝友好促進区議会議員連絡会世話人代表の河野達男新宿区議会議員、平和フォーラムの福山真劫事務局長が次々と登壇し、スピーチしました。それぞれから制裁解除などを求める国会議員や政府への要請行動、子どもの交流など日朝友好、在朝被爆者問題などについて発言がありました。福山事務局長は、出席した山内徳信議員の座右の銘「力必達(つとむれば、かならず、たっす)」を紹介、それぞれのとりくみをいっそう努めていこうとしました。集会は最後に、政府に制裁解除を求めるアピールを採択し、閉会しました。

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