声明・申し入れ、2008年

2008年09月25日

原子力空母の横須賀母港化阻止全国集会アピール

原子力空母の横須賀母港化阻止全国集会

 横須賀市民の、そして全国からの「原子力空母横須賀母港化を許さない」の声を全く無視し、本日午前、米海軍原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀港への入港を強行しました。私たちは、米軍基地機能の強化につながり、東北アジアの平和にとって大きな驚異となる、そしていったん原子炉において事故が起きれば、首都圏住民の大きな被害が予想される、「原子力空母の横須賀母港化」に強く反対します。米海軍横須賀基地は、アメリカ国内をのぞいて世界で唯一の原子力空母の母港となろうとしています。そして、西アジアから東アジア全体に展開する、米海軍機動部隊の中枢基地としての機能を強化しています。米国は、その圧倒的な軍事力を持って米国主導の世界秩序を打ち立てようとしていますが、イラクやアフガンで泥沼の戦闘状態をつくり出し、多くの市民の命を奪っています。

 私たちは、「武力で平和はつくれない」を合い言葉に、平和への取り組みをすすめてきました。戦いの連鎖を裁ち切り、東北アジアに平和をつくるためにも、私たちは原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀母港化を許すことはできません。

 横須賀市民は、「原子力空母の是非を問え」と二度にわたって住民投票条例の制定を求めました。原子炉を動力とする空母の安全性に関して、市民は大きな疑問を抱いています。しかし、横須賀市も政府も、市民の声を無視し何の説明もしないまま原子力空母の歓迎の姿勢を明らかにしています。ジョージ・ワシントンの火災事故や原潜ヒューストンの放射能漏れ事故も、事故の細部にはふれず、大事故につながる危険性などには全く言及していません。横須賀市も政府も、ただ米国側の「原子炉には影響がない、漏れた放射性物質の量は極く微量」などの発表を鵜呑みにするだけです。住民の生命を守るとする責任を放棄する姿勢は許すことができません。

 今日、ここに参加した私たちは、全国の平和を求める心を紡ぎ合い、全力を尽くして、原子力空母の母港化の撤回を勝ち取り、平和に向かう大きなうねりをつくりだそうではありませんか。

 憲法九条の平和の理念を高く掲げて、決してあきらめずに、ねばり強く最後まで闘い抜くことを誓ってアピールとします。 

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