声明・申し入れ、2016年、東北アジア平和キャンペーン

2016年09月13日

日朝国交正常化連絡会2016年総会アピール

ア ピ ー ル

   1991年に日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との間で日朝国交正常化交渉が開始されてから四半世紀がたった。それにもかかわらず、日朝交渉にはこの間進展がない。むしろ米韓による北朝鮮への軍事的・政治的圧迫、北朝鮮による核実験・ミサイル実験を通じた対抗、そして北朝鮮をさらに追い詰めようとする米日韓の制裁の繰り返しというように、東北アジアは危険な悪循環にはまりこんでいる。9月9日にはついに第5回の核実験がこれまでで最大規模の爆発力で行なわれた。
   こうした状況を転換するため、日本の市民社会は、日朝関係の改善こそがカギになると訴えたい。日本政府が圧迫政策をやめ対話の窓口を開き、拉致問題をはじめとしたさまざまな課題を解決しようと北朝鮮に呼びかけるところから、緊張を緩和し、核兵器の先制使用や先制攻撃の脅威で不安に包まれる東北アジアに転換を呼び起こせるはずである。そのためには日本政府が、歴史に対する謙虚な姿勢をもって日朝平壌宣言の精神に立ち返り、日朝国交正常化を実現しようとする真摯な姿勢を示すことが必要である。
   私たちは、深刻さを増す東北アジアの緊張の高まりを打開するため、国際的な市民の協力を呼びかけるとともに、あらためて日朝国交正常化の必要性と重要性を訴え、その実現に努力するものである。

東北アジアに非核平和の確立を!日朝国交正常化を求める連絡会

TOPに戻る