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護憲大会地元歓迎あいさつ/支持と共感が得られる運動を

2016年11月12日

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第53回護憲大会富山県実行委員会 実行委員長  
佐 幸  明(富山県教職員組合執行委員長)

   全国各地よりご参加の仲間の皆さん、富山においでいただきありがとうございます。昨年に開通した北陸新幹線で富山も身近になりましたが、20年ぶりに富山での開催の機会をいただいたことに感謝申し上げます。当時の富山県のキャッチフレーズ「いい人、いい味、いきいき富山」は県民性をうまく表していますが、一種味わい深い方言に、立山山麓から富山湾まで豊かな自然からとれるコシヒカリや梨にリンゴ、ホタルイカに甘海老、寒鮒など、是非見て聞いて味わってほしいものが沢山あります。
   一方、富山は四大公害病の一つ「イタイイタイ病」が発生した地でもあります。公害裁判としては日本で初めて被害住民が企業に全面勝訴したことでも有名です。それに至るまでの萩野医師の苦闘、地域住民の対立と苦悩、弁護団の苦慮の末に裁判で勝ち得ることができた取り組みを語り継ぐことが必要であり、私たちにとって大きな教訓としての財産を風化させ忘れてはいけないと思います。
   さて、戦後71年目を迎えたこの一年間で様々なことがありました。①初めて衆参両議院で改憲勢力が3分の2以上の議席を確保し、いつでも憲法改正の発議ができる状況になってしまったこと、②安全保障関連法案が施行され、自衛隊が海外での武器使用、つまり戦闘を想定した作戦訓練が正式にスタートしたこと、③18歳選挙権に合わせて主権者教育、政治的中立性の名のもとに教育への威圧が強まったこと、他にも辺野古に代表される沖縄基地問題、3.11東日本大震災によってもたらされた福島の原発事故問題、そして私たちの命、食を脅かし農業を破壊するTTPを強行採決で進めようとする政府の姿勢等、日本のあり方が民主国家としての前進から大きく後退する事態になってきたように感じてなりません。
   日本が、諸外国に憲法9条という形で示してきた平和主義は、世界への範としてゆるぎないものです。戦後70年を過ぎても、人々を殺しあってきた負の連鎖を未だに乗り越えてはいません。世界では、内戦やISなど、多くの罪なき人々が死ぬ紛争やテロが起きています。邦人がそれに巻き込まれているのも現実です。そして、北朝鮮の脅威も増しているのかもしれません。それでも、それによって憲法を、9条を否定してはいけないのです。原爆投下の当事国アメリカの大統領が初めて広島を訪問し「核を保有する国々は、核兵器なき世界を追求しなければならない」とスピーチしたように、日本は戦争加害国として、唯一の被爆国として、過酷な原発事故の当事国として、世界にメッセージを発信する義務と使命があると思うのです。
   ただ、悪いことばかりではありません。確実に平和憲法を求める声も全国的に高まってきています。シールズをはじめ国会前で声を上げる若者たち、小さな子供を抱えて集会に参加する母親たちなど止むに止まれぬ思いで立ち上がった人々の姿に、大きな希望を感じるものでもあります。どんな運動でも、支持と共感が得られなければ意味がありません。先の参議院選挙の結果は、私たちの運動をより多くの市民に支持と共感が得られるものにしなさいと私たちに突き付けているのだと思うのです。昨年の9月19日以来、この富山でも毎月19日に「安保法廃止集会」を労働組合をはじめ市民グループも参加して行なわれています。ある女性が一人で街頭に立ち、それに賛同する人々が集い運動の輪が広がるような草の根的な動きも富山でもありました。その行動は、今でも続いています。
   平和は何もせずに得られるものではありません。それを追い求め続けなければ失ってしまいます。愚かな行為が人間の性だとしたら、これを学び克服することは人間の使命であると思います。全国を動かした「米騒動」発祥の地富山から、声なき人々の心に護憲の灯をともす行動を発展させていきましょう。そして、子供たちを再び戦場に送ることがない平和な世界をつくるためにともに頑張りましょう。

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