2007年、集会等の報告

2007年08月09日

被爆62周年原水爆禁止世界大会・長崎大会(08月07日~09日 長崎)

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被爆62周年原水爆禁止世界大会実行委員会は、8月7日、ヒロシマ大会につづいて 原水禁・連合・核禁会議の共同主催とした「核兵器廃絶2007平和ナガサキ大会」を行い、 長崎県立総合体育館に3,700人の参加者を得て開催しました。 大会は開会あいさつ、黙とうにつづいて 主催者を代表し、連合の高木剛会長は「世界に向け、核兵器廃絶運動を進めてきた中心の長崎市で、伊藤前市長が暗殺される言語道断の出来事があった。 心から哀悼の意を表したい」と伊藤氏の冥福を祈りました。 また久間発言について「前防衛相が核兵器使用を容認するかのような発言をし、被爆者、核兵器廃絶に取り組む多くの人たちの気持ちを踏みにじった。 発言を許さず、核兵器廃絶の意志を一層、強くしなければならない」などと訴えました。 海外ゲストを代表し、国際労働組合総連合(ITUC)のP・カマラン平等局長が 「ITUCは皆さんとともに、可能な限り早急に大量破壊兵器のない世界を実現するよう、すべての国々に呼び掛けます」と話しました。 被爆者の中村キクヨさんの訴えや、高校生平和大使による決意表明も行われました。 平和ヒロシマ代表団ピース・メッセージ、構成詩「親子で綴る平和の願い」などが行われ、 最後に「長崎では怒りと憤りの渦が巻いている。暴力や核兵器容認発言を許さない」とする「ナガサキからの平和アピール」を採択し、 市川定夫原水禁議長が閉会あいさつ、「原爆を許すまじ」を合唱して、閉会しました。

第2日の8日には7分科会、4つのひろばと2フィールドワークの他、3団体によるシンポジウムも行われました。

第3日には県立総合体育館でまとめ集会を行い、約2200人が参加。市川定夫・大会実行委員長の主催者あいさつにつづいて、 第10回高校生国連平和大使、核廃絶高校生1万人署名実行委員会からの訴え、 長崎から沖縄へ原水禁平和行進のタスキリレー返還、 海外ゲストを代表し、ドイツ「緑の党欧州自由連合グループ」副代表のレベッカ・ハームズさんが被爆者の話や、若者の積極的な活動に感動した。ドイツで反核活動をする力をもらった」と連帯のあいさつ。 また、福山真劫・大会事務局長が大会を総括。伊藤前長崎市長射殺事件、久間前防衛相の原爆「しょうがない」発言、柏崎刈羽原発の事故を挙げ「時代が大きく揺れる中での大会開催」と情勢を指摘。 連合、原水禁、核禁会議の3団体の取り組みを「平和と核軍縮、被爆者援護は確実に広がっている」と評価しました。 「核拡散防止条約(NPT)再検討会議へ向け、平和市長会議と連携し、一大運動にする」と今後の運動強化も訴えました。 「核被害を根絶するため、世界のヒバクシャと連帯し『対話と共存』を基本とした平和な世界を実現。核も戦争もない21世紀を子どもたちに贈る取り組みを強める」とする大会宣言が提案・採択されました。 そして、原爆中心碑公園までの平和行進、11時2分の黙とうを行い、原爆資料館をそれぞれ見学し大会日程を終えました。

ナガサキからの平和アピール  →大会宣言  →詳報(原水禁)

 

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