3月, 2007 | 平和フォーラム - パート 4

2007年03月02日

平和フォーラム全国活動者会議(03月01日~02日 静岡市)

 

 3月1日~2日、平和フォーラムは全国200名の参加者のもと静岡市で全国活動者会議を開催しました。江橋崇代表の主催者あいさつ、政治評論家の森田実さんの講演「アメリカの動きと安倍内閣」、2007年度の運動と組織方針についての福山真劫事務局長の提起と、清水澄子副代表の「反基地闘争における『国連安保理決議1325号』の活用について」の補足提起と討議、 2日には福岡、高知、広島、滋賀、三重、石川、神奈川、福島、北海道の各地からの報告と全日建運輸、国労、自治労からの発言を受けました。これらは平和フォーラムが4月25日に予定している第9回総会の議案方針に活かされていきます。また、会議では東京都の朝鮮総聯主催集会の公園使用許可取消しに抗議する緊急の決議を満場一致で採択しました。

東京都への抗議の緊急決議 
 

2007年03月01日

東京都の朝鮮総聯主催集会の公園使用許可取消しに抗議する

フォーラム平和・人権・環境 全国活動者会議参加者一同

 3月3日に朝鮮総聯が東京・日比谷野外大音楽堂で行おうとしている「3.1節記念在日朝鮮人中央大会」について、東京都は1月25日に受理していながら、2月26日になって使用許可を取り消しました。執行停止を求める朝鮮総聯の仮処分申請を東京地裁は当然認めましたが、東京都は東京高裁に即時抗告する方針であり、あくまで集会を阻止しようとしています。

 在日韓国・朝鮮人に対する人権侵害、とりわけ朝鮮学校など民族教育に対する妨害行為は従来から公然・非公然と続けられてきた重大問題ですが、この間、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する「制裁」措置と称して、まさに弾圧や不当な人権侵害が当局の手によって、あからさまにすすめられています。 3月3日に行われる集会は在日朝鮮人の生活と人権が著しく脅かされていることに抗議し、人権確立を求める集会です。私たちはこの集会自体を阻止しようとする東京都の弾圧行為を厳しく糾弾し、使用許可取消しを即刻執行停止することを求めます。 
 

2007年03月01日

被災53周年ビキニ・デー アピール

被災53周年3・1ビキニ・デー全国集会

 1954年3月1日、アメリカは太平洋中西部のマーシャル諸島・ビキニ環礁で、広島型原爆の約1000倍に当たる15メガトンの水爆実験(ブラボー実験)を行い、大量の死の灰をまき散らし、第五福竜丸をはじめ多くの漁船が被災し、第五福竜丸の久保山愛吉さんが放射能症で亡くなりました。さらにマーシャルの島々でも多くのヒバクシャを生み出しました。53年経ったビキニも、原爆投下から62年たったヒロシマ・ナガサキでも、いまなお多くの人々が放射能の被害で苦しみつづけ、悲劇は現在も終わることなく続いていることを忘れてはなりません。

 いまも世界には約3万発もの核兵器が存在し、核兵器の使用と核拡散の危険も増大しています。とくに核大国・アメリカのブッシュ政権は、先制攻撃戦略という好戦的な戦略の上に大量破壊兵器の拡散阻止という虚構の上にイラクへ侵攻・占拠した結果、出口の見えない暴力と破壊をもたらしています。さらに新型核兵器の研究・開発やNPT(核不拡散条約)を骨抜きにする米印原子力協定の推進するなど新たな核軍拡・核拡散の流れをつくりだしつつあります。

 東北アジアでも昨年10月の朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」と略)による核実験は、大きな脅威を与え、緊張を高めました。さらにイランの核開発は、核拡散の脅威を与えています。

 日本の安倍政権は、積極的にアメリカの戦争政策を支え続け、アメリカの核・軍事の戦略体制にいっそう強く組み込まれ続けています。さらに北朝鮮の核実験により排外主義が助長され、閣僚の多くは核保有発言を繰り返し、教育基本法の改悪や防衛庁の「省」への昇格を行い、その上さらに米軍再編成の推進や有事体制強化、憲法9条改憲、プルトニウム利用政策の推進などの反動的な政策をすすめようとしています。日本はいまや東アジアで緊張をつくりだす存在になりつつあるのです。

 このような平和に対する脅威が進行する中で、あらためてビキニ水爆被災の意味と今後の反核・平和を求める私たちの運動のあり方が問われています。

 私たちは、あらためて核を頂点とする武力で平和は作れないことを確認しなければなりません。対話と連帯のなかで平和と安全が生みだされることを確認しましょう。その上で、これまで原水爆禁止運動がとりくみ、成果を上げてきた核兵器廃絶、ヒバクシャ援護、脱原発などの課題を新たな決意で前進させなければなりません。

 ヒロシマ・ナガサキから連綿と続いた核被害から「核と人類は共存できない」ことを学びました。そのことをいま、反戦・反核・平和の課題とともに内外に発信していくことがますます重要になっています。これは広島・長崎、ビキニ、JCO臨界事故でのヒバク体験を持つヒバク国の市民の責務です。

 ビキニのヒバクシャをはじめ世界中のあらゆるヒバクシャや平和を求める人々と連帯し、あらゆる国の、あらゆる核実験・核兵器に反対し、そしてヒバクシャを生み出すすべての核開発を止めていきましよう。 
 

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