To establish peace and unclear-free North East Asia!

コリアン情報ウィークリーNo:442 (2012.3.19)

総選挙中間発表、野党「3ヶ月で30議席失った」


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

1:Calendar
カレンダー/2:Government政府、政党
3:Mass
世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
tel.03-5289-8222/fax.03-5289-8223/E-mail:peace-forum@jca.apc.org




 Calendar
カレンダー 

 

03月12日(月)

 国境なき記者団 韓国を4年連続「ネット監視国」に

03月13日(火)

 韓国総選挙 在外選挙人の登録率5.5%

03月14日(水)

 北朝鮮の党・軍幹部 相次ぎ板門店を視察

03月15日(木)

 韓米FTAが公式発効

03月16日(金)

 韓国と北朝鮮 政治関係悪化も交易は好調

03月17日(土)

 釜山の原発事故 組織的隠蔽の可能性に批判高まる

 


Government
政府、政党

釜山の原発事故、組織的隠蔽の可能性


釜山(韓国南部)の古里(コリ)原子力発電所1号機で定期点検中に発生した外部電源喪失事故で、同原発を運転する企業「韓国水力原子力」に対する批判が高まっている。

韓国政府への報告は2月9日の発生から1カ月以上経過した今月12日で、組織的隠蔽(いんぺい)があったとの見方が強まっている。

原子力安全委員会は16日、事故発生直後に発電所長(当時)は事故を認知していたと発表した。

安全委は報告を受け、12日から運転を中断させ現地調査中。安全委によると事故当時、稼働しなかった非常用ディーゼル発電機は復旧したとされ、今月3日に点検を終了し、運転に入った。

しかし、15日に安全委が発電機を試験したところ、2機のうち1機がバルブ不良で動かなかった。原発稼働には規定で2機とも正常でなければならず、安全委にとっては二重の衝撃だ。韓国メディアは、安全委のチェックの甘さも指摘している。

事故は2月9日夜、発電機関連の試験中に発生。外部電源の供給がなく、非常用ディーゼル発電機も作動しない状態が12分続いた。運転停止中でも、原子炉や使用済み核燃料は冷却が必要だった。

16日付の韓国紙、中央日報によると、安全委の聴取を受けた発電所長(当時)が「自分が(報告しないよう)決めた」と語った。

同紙は韓国水力原子力の関係者の話として、事故直後、現場幹部で協議したが、事故発生の影響を懸念する声があがり、報告されなかった模様だと報じた。安全委からの派遣駐在官らに知られぬよう、運転日誌にも記載されなかった。
 



Mass■世論、市民運動


総選挙中間発表、野党「3ヶ月で30議席失った」
 


.11総選挙が迫っているなか、与野党すべて現在の形勢を「セヌリ党優勢」と予想した。
当初「野党優勢」に見えていた総選挙の世論が候補者登録がすべて終わった25日、やや反転気流が生まれた。

セヌリ党のイヘフン選挙対策委員会総合状況室長と、朴ソンスク民主党事務総長は同日、それぞれ記者懇談会を開き、総選挙序盤の形勢を診断した。

まず、李状況室長は「形勢報告をみると心配したよりはましなほう」「(与党の不利点を考慮し)5%ポイント程度引いてみても心配していたよりもそれなりに大丈夫だ」と話した。

セヌリ党の選挙戦略で朴槿恵委員長の役割がより大きくなると見られる。

李セヌリ党の況室長は「朴槿恵委員長が29日から毎日、全国を回る」「本人が寝ないで回る」と話していると伝えた。

最近党の内部では、総選挙の予想議席数を最大130〜140議席まで展望する雰囲気だ。

セヌリ党は当初、盧武鉉前大統領「弾劾逆風」が起きた2004年第17代総選挙の時に受けた121議席確保でも「宣伝」という雰囲気が強かったが、最近では目標値をそろそろ増やしている。

一方民主統合党は公認の過程でみせていた腐敗の問題、イ·ジョンヒ統合進歩党代表の文字波紋など野党連帯の後遺症で支持率が大幅に下落したことを報告、対策に腐心している。

この日バクソンスク事務総長は「昨年末の基準からみると、3カ月で約30席程度を失ったと思う」「内部的に計算したら現在では選挙区の106ヶ所程度しか勝つ目がないことが分かった」と打ち明けた。

単独過半数の議席確保は、すでに難しく、当初期待した「与小野大」も確信できない状況だということ。

朴事務総長は「行き過ぎた総選挙の楽観主義が過度の公認競争を生み、そのような競争が支持層の結集を防いでいる」と診断した。

焦点は、院内交渉団体(20席)を目標に設定した統合進歩党との野党連帯がどの程度力を発揮して過半数の議席が確保できるかどうかである。
 



 


NorthKorea朝鮮の動向

北朝鮮、「衛星」打ち上げ発表


北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」(電子版)など国営メディアは17日付で、「衛星」打ち上げ発表について科学者や企業経営者らの「喜びの声」を掲載。打ち上げが故金正日(キム・ジョンイル)総書記や金正恩(キム・ジョンウン)氏の指導のたまものだと強調した。

米国は発射すれば2月に合意した食糧支援の破棄を示唆しているが、北朝鮮側の報道では「衛星」打ち上げは、既定路線となっている。

労働新聞の一面には「宇宙科学技術分野で飛躍的な発展が起こるよう率いてこられた将軍様(金総書記)の労苦が温かく思い起こされる」「成功的に(衛星を)打ち上げ、大進軍勝利の未来を広げようとされる金正恩同志の胆力と度胸」などとする声が大見出しで掲載された。

国営メディアの報道は、あくまでミサイルではなく衛星打ち上げであることを強調しているが、米国のヌーランド報道官は16日の記者会見で、衛星が打ち上げられた場合、米朝間の合意破棄とみなすと警告している。

今年のうちに「強盛大国の門を開く」との目標を掲げ、経済発展に力を入れる北朝鮮にとって合意破棄は打撃となるはずだ。しかし、北朝鮮の国営メディアは逆に自前の技術による衛星打ち上げに成功すれば、情報技術(IT)部門などその他の先端技術開発に弾みがつくと宣伝している。





コリアン情報ウィークリー(2012年)

第442号 2012年03月19日  総選挙中間発表、野党「3ヶ月で30議席失った」
第441号 2012年03月12日  安哲秀、放送3社ストライキ支持
第440号 2012年03月05日  海軍、済州道の基地建設開始
第439号 2012年02月27日  朴ソウル市長の息子の兵役免除、再検診で疑惑晴れる
第438号 2012年02月20日  MBC労組ストライキコンサート、「公正放送取り戻そう」
第437号 2012年02月13日  15日、核安保首脳会議への「対抗行動」発足
第436号 2012年02月06日  民主労総、総選挙方針をめぐって意見対立
第435号 2012年01月30日  大選野党候補支持率、ムン・ゼイン、初めて安哲秀を追い越し
第434号 2012年01月23日  MBC放送ストライキ決定、30日実行
第433号 2012年01月16日  慶州地域団体「月城1号機閉炉し、核廃棄物場工事中断しろ」
第432号 2012年01月09日  現代車労組、焚身をめぐって一部ライン作業中断
第431号 2012年01月02日  選管委HPへのサイバーテロ問題で、大学生の時局宣言続く



コリアン情報ウィークリー(2011年)

第430号 2011年12月26日  28日、金正日総書記告別式開催




コリアン情報ウィークリー(2010年)

第378号 2010年12月27日 法院「時局宣言教師への解任処分は違法」

 

コリアン情報ウィークリー(2009年)

第326号 2009年12月28日 韓国大学生連合「授業料削減」要求し、国会教育科学委占拠



コリアン情報ウィークリー(2008年)

第274号 2008年12月29日 26日、全国言論労組、史上初のゼネスト突入



コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

Copyright ? 2000-2012フォーラム平和・人権・環境 All rights reserved.
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1F
tel.03-5289-8222/fax.03-5289-8223/E-mail:peace-forum@jca.apc.org