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コリアン情報ウィークリーNo:86(2005.5.23)

北、米の核先制攻撃計画の廃棄要求


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

1:Calendarカレンダー/2:Government政府、政党
3:Mass世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1
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 Calendarカレンダー 

 

月16日()

 韓国と北朝鮮の次官級会談、19日に再協

月17日()

 盧大統領の支持率急落 30%台 “反日”落ち着き元通り

月18日()

 「韓半島は犯罪多発地域」とヒル次官補、北東アジアバランサー役を批判 、

月19日()

 北朝鮮に「攻撃の意図ない」と伝達=「主権国家」容認も−米、NYで接触

月20日()

 韓国と北朝鮮の次官級協議、核問題で合意せずに終了

月21日()

 <米朝接触>「6カ国協議への復帰促した」と国務省報道官

 


Government
政府、政党

 
6・15行事に長官級派遣実現の見込み



南北は19日、6・15平壌(ピョンヤン)統一大祝典行事に長官級を団長とした政府代表団を派遣することで意見を共にしたと伝えられた。

南北次官級会談の韓国側首席代表の?鳳朝(イ・ボンジョ)統一部次官はこの日午前、金万吉(キム・マンギル)北側団長と接触した直後、「韓国側が提示した(長官級派遣)構想に対し、北側から特別な異議の申し立てがない」とし、「大きな問題はない」と伝えた。

また、「級を定めるのは韓国が代表団を派遣する際の問題であるため、韓国が決めればいいこと」と付け加えた。

南北はこれに先立ち、6・15統一大祝典に両側から政府当局者代表を派遣することで合意していることから、韓国側から長官級が派遣されれば、北側も長官級が対応すると見られる。このような場合、公式、非公式に関係なく、南北の長官級の接触が実現する可能性が高い。

これが最終的に合意されれば、韓国側からは鄭東泳(チョン・トンヨン)統一部長官が出席する見込みだ。



 

Mass■世論、市民運動


非正規連帯会議、大統領府前で記者会見
盧武鉉大統領との面談を要求



18日午前、全国非正規職労組代表者連帯会議(非正規連帯会議)は大統領府 前で記者会見を行って、「車で数百億の不法大統領選挙資金を伝達し、不法派遣と労組弾圧を行っていたやつらに 免罪符をあたえる政権、「団体交渉に 応じなさい」という素朴な要求を出している蔚山建設プラント・現代自動車非正規・ハイニックスマグナチップ非正規労働者など30余名を拘束・手配する政権である盧武鉉政権に果して「法と正義」は存在するのか」と強く反問した。

非正規連帯会議はまた去る7日、政府が「労使関係対策タスクフォース(T/F)」を構成して、非正規職懸案闘争に対する強硬対応を示唆したことと関連し、「労使関係対策T/Fは軍事独裁時期の検察と安全企画部が労働弾圧を陣頭指揮した『関係機関対策会議』を復活させたことにすぎない」として強く批判した。

彼らは「盧武鉉大統領が『非正規問題 を解決しなければならない』といっているが、直接非正規職当事者と会い、苦痛と絶叫を聞いたことがまだ一度もない。」としながら、「大統領府で会う財閥総数の笑いの背後には数百万の非正規職の血涙が染まっているという事実をほんとうに知らなければ、非正規労組代表者と直接会い、聞いてみなさい」と盧武鉉大統領との面談を要求した。

△蔚山建設プラント、ハイニックスマグナチップ 等非正規闘争事業場に対する弾圧中断 △建設プラント労組の交渉要求を拒絶し、労組弾圧を行う使用者 処罰 △ハイニックスマグナチップの社内下請けに対する暴力弾圧中断、警察署長解任 △起亜自動車、ハイニックスマグナチップに対する不法派遣の公正 再調査の実施 △不法派遣を恣行する 元請け使用主の処罰、間接雇用労働者に対する元請け使用者性を認定 △ダンプ連帯、レミコン運転手、貨物連帯など特別雇用労働者の労働3権保障 △移住労働者労働組合アヌアル委員長の釈放、労働弾圧中断などが彼らの要求事項である。

しかし、彼らの面談要求は受け入れず、記者会見後、彼らは抗議書簡を破って、散らまくことで抗議集会を終えた。



第9回人権映画祭開幕、 「子供・青少年の人権」がテーマ



20日、ソウルアートシネマで第9回人権映画祭が開幕された。

開幕式社会は「発展する学生会、行こう!」という団体で活動している学生と、今年の人権映画祭で上映される <移住労働者インタビュープロジェクト>の総演出を引き受けた周賢淑監督が担った。
開幕式祝賀公演で、ハザ・センターの 「リサイクル想像遊び団」はプラスチック、木、アルミニウム、長靴、本、 うつわなど生活用品をリサイクルした 楽器で独特の音楽を創造し、観客から 熱烈な呼応を得た。

人権映画祭プログラマー李ジンヨン(人権運動サランバン・常任活動家) 氏は 映画祭の趣旨に対して「家族、学校、 社会のあちこちで、子供・青少年は自らの権利伸張のために抵抗できる主体でなく、保護されなければならない対象として規定され、自分の決定権をもった人格体として尊重されなかった。」としながら、「利潤追求に向かった 貪欲が呼んだ青少年の劣悪な労働環境実態、女性・性的少数者・障害児童など社会的に深々と内在された差別の視線が子供・青少年共同体にも間違いなく作動しており、人権じゅうりんの根は深い」と話し、今年の人権映画祭の意味を述べた。






NorthKorea
朝鮮の動向


北、米の核先制攻撃計画の廃棄要求



北朝鮮の朝鮮中央通信は、21日、米国が核問題の平和的解決を要求するならば、対北朝鮮核戦争のシナリオを全部 白紙化しなければならないと要求した。

中央通信は、この日、「危険な核戦争 シナリオ」という題目の論評で「米国は朝鮮半島核問題の平和的解決と6者会談再開に対して騒いでいるが、後では私たちを軍事的に圧殺しようという核戦争準備に拍車を加えている」と主張した。

通信は、「米国が真に朝鮮半島の平和と核問題の平和的解決を望むならば、対朝鮮敵対政策を捨てて、私たちを狙った核戦争シナリオを全部白紙にもどさなければならない」と繰り返し強調した。

通信は「米国が1974年に既に有事の時、対北朝鮮先制攻撃を仮定した作戦計画5027を作成して、2年に一回ずつ計画を修正してきた」としながら、「最近、私たちに対する核先制攻撃意図をより一層露骨的にあらわしている」と話した。

特に、「米国防総省が昨年北朝鮮の核施設除去のために先制空中爆撃計画を 作成した」という去る8日付の米国NBC放送報道を言及し、「米軍の将軍らの中で『米の陸・海・空軍が核で先制攻撃する準備ができている」との妄言が飛出している」と指摘した。

通信は、「"米国は1991年米軍基地の中で、核爆弾投下訓練を、1998年1月から6月までノース・カロライナ州の空軍基地で我が領空まで航空機で核兵器30機を運搬し、攻撃する模擬投下訓練も敢行した」と話した。

また「2002年にも作戦計画5027に基づき、南朝鮮の同意がなくても我が国の主要軍事施設を先制攻撃するという内容を補充し、去る3月にも空母と攻撃型核潜水艦まで引き込み、北侵戦争練習を狂乱的に繰り広げた」と主張した。

通信は、「ミサイル威嚇などと同じ口実を掲げて、任意の瞬間に私たちを先制攻撃しようという米国が、核問題の 外交的解決など騒いでいることは、国際社会を愚弄することである」と非難した。




コリアン情報ウィークリー(2005年)

第86号 200505月23日
 北、米の核先制攻撃計画の廃棄要求
第85号 200505月16日
 光州、パトリオット米軍基地閉鎖のための全国大会
第84号 200505月09日
 高校生達のキャンドル集会、「入試競争教育で犠牲となった学生を追悼」
第83号 200505月02日
 5月1日、全国労働者大会開催、「世の中を変える闘争開始」を宣言
第82号 200504月25日
 4月25日、移住労働者らが独自労組を建設
第81号 200504月18日
 人権委、非正規職の政府案にブレーキ
第80号 200504月11日
 人民革命党事件犠牲者30周期追慕祭、 「真相究明と名誉回復」要求
第79号 200504月04日
 在韓米軍「韓国人勤労者1000人を削減」、韓国労総「ゼネストで対抗」表明
第78号 200503月28日
 北朝鮮出身「日本軍慰安婦」の国籍回復を推進
第77号 200503月21日
 「占領中断、派兵軍撤退」3・20反戦平和共同行動
第76号 200503月14日
 15日、3回目民主労総臨時代議員大会、 「社会的交渉問題」をめぐる緊張局面
第75号 200503月07日
 韓国が民法改正案可決、「戸主制」半世紀ぶりに廃止
第74号 200502月28日
 また棚上げされた4大改革法案
第73号 200502月21日
 盧大統領就任2周年、世論調査「良くやった」(33.0%)、「良くできなかった」(66.2%)
第72号 200502月14日
 「北核極秘外交」のNSC内部文書流出波紋
第71号 20050207
 民主労働党指導部「民主労総の代議員大会の暴力実態はあったてはならないできこと」
第70号 20050131
 問われる盧政権の環境政策/岐路に立っている韓国の労働運動
第69号 20050124
 日本植民支配被害者団体の訴訟相次ぐ見込み
第68号 20050117
 北朝鮮訪問米代表団、「米、体制交替-先制攻撃望まない」
第67号 20050110
 大統領府「教育副総理波紋」で同伴辞退表明
第66号 20050103
 国家情報院、過去史真実糾明委員会の活動開始



コリアン情報ウィークリー(200310月−2004年)

第65号 20041227
 金正日「南侵威嚇はない」

 

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