新着情報

ニュースペーパーNews Paper 2023.9

9月号もくじ ニュースペーパーNews Paper2023.9 表紙 被爆78周年原水爆禁止世界大会 *声を上げることは民主主義にとって重要なこと         Friday For Futue Tokyo のお二人に聞く *横須賀母港化50年にあたって *ドイツの脱原発の道のりと課題 *LGBT 理解増進法を考える *放射能汚染水の海洋放出を考える

オスプレイ クラッチが原因で墜落事故 飛行停止を求めて防衛省に要請

 2022年6月に米国カルフォルニア州の砂漠で訓練飛行中だった米海兵隊オスプレイの墜落事故で、はじめて事故原因が機体の欠陥にあることを示した事故調査報告書が2023年7月21日に公表されました。  この報告書を受け、オスプレイと低空飛行に反対する東日本連絡会とフォーラム平和・人権・環境は9月12日、防衛省に対して米軍オスプレイ及び陸上自衛隊のオスプレイの飛行停止を求めて要請行動を行いました。  今回の事故と報告書について防衛省は、事故原因について「ギアボックスの構成要素であるクラッチを原因として発生」とあらためて機体に欠陥があったことを認めたうえで、「使用時間が800時間を超えるクラッ

【抗議声明】辺野古訴訟 地方自治をないがしろにする最高裁の不当な判決に抗議する

沖縄県が国を訴えていた辺野古の軟弱地盤にかかわる裁判で、最高裁(岡正晶裁判長)は9月4日、福岡高裁支部判決を維持し、県の上告を棄却しました。県の訴えた軟弱地盤の問題などに立ち入ることなく、また行政不服審査法の濫用を審判するどころか、国の機関が私人として権利救済を受けたことを追認する不当な判決であり、到底許すことはできません。 沖縄県は、沖縄防衛局が出願した変更承認申請の内容が、「埋立ての必要性」や「国土利用上の合理性」が認められないこと、軟弱地盤がある地点で国が十分な力学的試験を実施していないことから、「災害防止」への配慮がないなど、技術的、専門的な知見を踏まえて、公有水面埋立法の要件を

『Q&A関東大震災100年朝鮮人虐殺問題を考える』の紹介

2023年9月1日、関東大震災朝鮮人虐殺事件から100年を迎えました。 平和フォーラムはこれまでに、朝鮮人虐殺の問題を学ぶ集会や学習会を行ってきました。とりくみの中で、朝鮮半島が日本の植民地とされる中で起きた植民地出身者に対するジェノサイドであったこと、日本政府がこれまで真相解明はおろか犠牲者および犠牲者数の調査もせず、謝罪すら行わずに来たこと、小池百合子・東京都知事の追悼集会へのメッセージ送付拒否に象徴されるように、事件をなかったことにしようとする歴史歪曲の動きも見られることなどが明らかになりました。 こうしたとりくみの成果を踏まえながら、多くの人に問題認識を広げていきたいとの思

朝鮮戦争停戦70年、一刻も早い終戦を

湯浅一郎  北東アジアでは、ここ数年、にわかに台湾有事なるものが意識的に喧伝され、それへの対処を名目として南西諸島への自衛隊ミサイル配備が続いている。この背景には、米バイデン政権の中国との「戦略的競争」に勝つための中長期的な対中政策があり、日本は、ロシアのウクライナ侵略も利用しつつ、まんまとそれに乗った形で軍拡を正当化している。しかし、北東アジアで一刻も早く取り組むべき外交課題は、未だに終わらない戦争のもとで、同じ民族がにらみあっている朝鮮半島の分断をいかにして終わらせるかであることを忘れてはならない。第2次世界大戦前まで植民地としてきた日本に責任の一端があることを含めて、最優先に取り組まね

ニュースペーパーNews Paper 2023.8

8月号もくじ ニュースペーパーNews Paper2023.8 表紙 被爆78周年原水爆禁止世界大会 *私には、あなたと同じように夢がある *ガーナ国籍で日本に住むMさんと母のKさんに聞く *関東大震災・朝鮮人虐殺から 100 年 *私たちは決してあきらめない〜   入管法改悪反対運動の今後に向けて *原発事故による大量の「汚染水」の処分問題

憲法審査会レポート No.23

平和フォーラムは、国会における改憲発議をめぐる動きを把握・共有することを目的として、昨年秋の第210臨時国会および今年上半期の第211通常国会の開催期間を中心に「憲法審査会レポート」を発行してきました。 この間、衆議院憲法審査会の定例的開催が継続するなか、参議院憲法審査会においても熾烈な攻防が進行していること。政権与党の自民・公明のみならず、維新・国民・有志による改憲発議に向けた後押しが強まっていること。「緊急事態条項」をめぐる「議論」をテコにしながら改憲発議の具体的なステップを重ねようとしていること。これらを踏まえ今秋以降、相当強い危機感をもって改憲阻止のとりくみを行う必要があると判断

「戦後78年 戦争犠牲者追悼、平和を誓う8.15集会」を開催しました

戦後78年となる8月15日、平和フォーラムは千鳥ヶ淵戦没者墓苑において「戦争犠牲者追悼、平和を誓う8.15集会」を開催しました。台風接近などもあり、天候が不安定ななかでしたが、約180人が参加しました。 正午に黙とうを行い、平和フォーラムから勝島一博・共同代表がすべての戦争犠牲者への誓いの言葉を読み上げました。引き続いて、立憲民主党の近藤昭一・衆議院議員、社会民主党の大椿裕子・参議院議員、立憲フォーラム副代表の阿部知子・衆議院議員、戦争をさせない1000人委員会の内田雅敏・事務局長がそれぞれ追悼の言葉を述べました。その後、平和フォーラム構成団体代表および参加者が墓前に献花を行いま

バイデン政権の核兵器政策と新START後継条約交渉の行方

渡辺洋介 はじめに  2023年6月2日、バイデン政権のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が、首都ワシントンで行われた米シンクタンク・軍備管理協会(Arms Control Association)の年次会合で講演し(注1)、現在の米国の核兵器政策を体系的に説明するとともに、ロシアに対して新戦略兵器削減条約(新START条約)失効後の新たな核軍縮条約締結に向けた交渉の開始を呼びかけた。本稿では、サリバン講演に見るバイデン政権の核兵器政策を確認したうえで、新START後継条約交渉の現状を紹介し、今後、進むべき方向を考える。 バイデン政権の核抑止戦略  上述の通り、サリバン