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コリアン情報ウィークリーNo:349 (2010.06.07)

ハンナラ党、ソウルで「21対4」の惨敗


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

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カレンダー/2:Government政府、政党
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世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
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 Calendar
カレンダー 

 

05月31日(月)

 「開城工業団地の発展努力継続」、北朝鮮が通達

06月01日(火)

 韓国、哨戒艦事件受けて国防政策見直しへ

06月02日(水)

 韓国統一地方選、投票始まる 李政権に「中間評価」

06月03日(木)

 韓国、統一地方選、与党敗北 ハンナラ党代表が辞意

06月04日(金)

 北朝鮮、韓国政府に抗議人民集会

06月05日(土)

 韓国が哨戒艦事件を安保理に提起、北朝鮮への対応求める

 


Government
政府、政党

ハンナラ党、ソウルで「21対4」の惨敗


6.2 地方選挙で全国地方自治体長選挙(全国228地域)で与党のハンナラ党が82ヶ所、野党の民主党が92ヶ所で当選者を出した。これまで地方権力を事実上独占して来たハンナラ党としては衝撃的な惨敗である。

自由先進党は忠清圏での好成績を基盤に13人の当選者を出した。民主労動党は3人の当選者を出した。「未来連合」と国民中心党もそれぞれ一箇所で勝利した。無所属当選者は36人。

まずソウルでは民主党の大躍進が著しく25ヶ所の選挙区のうち21ヶ所を占めた。ハンナラ党はいわゆる金持ちの町と言われる瑞草、江南、松坡など伝統的優勢地域外では中浪区1ヶ所でのみ当選者を出して計4ヶ所の勝利に止まった。

京畿道31個選挙区でも民主党(19ヶ所)より少ない10ヶ所の当選。
仁川10個選挙区でも民主党ソンヨンギ仁川市長当選者の'突風'が地方自治体長選挙にまで吹き上がり民主党が6ヶ所で勝利。ハンナラ党は単独出馬し無投票で当選したチョ・ユンギを候補が唯一の当選者だった。

ハンナラ党の「沒落」現象は忠清圏でも現われた。忠北12個選挙区の中で、民主党が5ヶ所、自由先進党は3ヶ所当選。ハンナラ党は3ヶ所当選した。

忠南では自由先進党の躍進が目立った。全体16個選挙区で先進党は7ヶ所、民主党は3ヶ所で勝利。ハンナラ党は4ヶ地域で当選。特に公州市では全国で唯一に国民中心連合李ジュンウォン候補が当選して注目された。

ハンナラ党にとって大田も悽惨だった。5個選挙区の中では唯一大徳区だけで当選。一方、先進党は3ヶ所で勝利したし、民主党は儒城区で当選した。

最初ハンナラ党の超強勢が予想された江原道(18選挙区)でもハンナラ党の当選は10人に止まった。民主党4人、無所属当選者4人。

ハンナラ党の表畑ともいわれる大邱(8)•慶北(23)では無所属突風が著しかった。大邱では2人、慶北では6人の無所属候補たちが当選した。特に慶北尚州市では未来連合の候補が当選した。残り22ヶ所ではハンナラ党が当選者を出した。

慶南(18個選挙区)でも反対派の親ノムヒョン候補が人気を得ておよそ 6ヶ所で無所属当選者が出た。金海市選挙では民主党ギムメンゴン候補が当選する波紋といえる結果が出た。ハンナラ党は残り11ヶ所で当選者を出した。

釜山の16選挙区ではハンナラ党候補が13ヶ所、無所属候補が3ヶ所でそれぞれ勝利。蔚山地域5ヶ所のうち、ハンナラ党3ヶ所。北欧では民主労動党候補が勝利した。中区では無所属候補がそれぞれ勝利して注目された。

全北地域14ヶ所のうち、民主党13ヶ所。金堤市では無所属候補が勝利した。全南22選挙区では民主党15人、無所属候補7人。光州では民主党4ヶ所、無所属1ヶ所が勝利した。

 




Mass■世論、市民運動


4大河事業反対して焼身、ムンス僧侶の追慕祭
 


「4大河事業の中断」「貧しい人達のための政治」を要求して先月31日、焼身供養(仏陀に供養しようと自分の身を燃やす行為)したムンス僧侶の追慕祭が5日の午後、ソウル市で開かれた。

対国民呼訴文を朗読するために舞台に上がったムンキョン坊さんは「生命の尊厳が分からない権力者たちの無知と貪欲、非人情と無慈悲さを悟らせるために、罪のなく命を断たさえれたあらゆる生き物の代わりに自分の命を供養したムンス僧侶のお心をしっかり伝えるためにこの席に立った」と読み始めた。

続いて呼訴文は「李ミョンパク大統領は今回の地方選挙の結果で現われた民心の峻厳さを認めなければならない。金と権力で放送を掌握して国民の口をふさいだが、良心と真実だけは防ぐことができなかった。警察国家と変わらない公安統治の不当さを国民が投票で見せてくれたことである」と李ミョンパク政権を批判した。

そして、「4大河事業が4大河全部を人工ダムにする事だとのは『土木専門家』であるあなたがもっとよくわかるはず」といい4大河事業反対を訴えた。

尚、今回の選挙で復活した野党政治家らに対しても「今回の地方選挙の野党支持は純粋な 野党支持ではないということをよく分かっているはず。是非しっかり気を引き締めてちゃんとやってくれ。李ミョンパク大統領とハンナラ党に対する不信が野党支持だと誤解するな」と再び強調して「一日でも早く解決案を示してほしい」と付け加えた。

亡くなったムンス僧侶の母校である中央僧伽大学の僧侶の遷都意識で始まった追慕式はカトリック•仏教•プロテスタント•円仏教など4大宗団代表者と各界人士による追悼辞が続いた。

 

 

 



 

NorthKorea朝鮮の動向

ゲイツ国防長官「北朝鮮制裁、韓国の意志尊重」


ロバートゲイツ米国防相が5日に韓国が主導する潜水艦合同訓練の時期、UN安保理取締役会回附など事件対策の関連日程について「韓国政府の主導によっ」と明らかにした。 

イドングァン青瓦台広報首席によるとゲイツ長官は同日午前シンガポールシャングリラホテルで李明博大統領と会ってこう話した。

ゲイツ長官は「北朝鮮の挑発を座視すれば追加挑発の可能性がある。今回の哨戒艦沈没事件をそのままないがしろにしてはいけない。挑発には応分の措置がとられるべき」と強調した。

彼は6カ国協議の再開について「北朝鮮の武力攻撃に対して応分の対価を支払わせないと6カ国協議の再開が、下手すると、補償と思われる恐れがある」と指摘した。

ゲイツ長官はまた 「オバマ米大統領が韓国政府を支援するという立場を伝えた」と言った。そして、「韓国の調査が客観的で公正に進行されたし、韓国政府が哨戒艦事件ついて非常に適切な扱いをした」と話した。

李大統領があいさつで「面白いことは (まだ) 米軍呉暴説のようなものが出回っていること」と言うとゲイツ長官は「昨日シャングリラ対話でもどんして北朝鮮がしたと確信できるかと言う質問があった。政治的背景がある質問だと思った」と答えた。 

この席で戦時の作戦統制権転換延期の問題は論議されなかったと伝えられた。


 



コリアン情報ウィークリー(2010年)

第349号 2010年06月07日 ハンナラ党、ソウルで「21対4」の惨敗
第348号 2010年05月31日 進歩新党シム候補、涙の辞退「国民参与新党・リュ候補を必ず当選」
第347号 2010年05月24日 ノムヒョン死去1周期追悼コンサート、ソウル・釜山で7万名参加
第346号 2010年05月17日 5・18光州抗争30週年、政府と遺族「別々の記念式開催」
第345号 2010年05月10日 明洞聖堂、4大江事業反対の大規模時局ミサ
第344号 2010年05月03日 MBC放送労組の「公正放送死守」スト、1ヶ月目の長期化
第343号 2010年04月26日 民主労働党・進歩新党「地方選挙、独自の道」
第342号 2010年04月19日 北、チョンアン艦沈没との関連を初めて公式否定
第341号 2010年04月12日 無罪となった韓明淑元総理「政治工作へ闘って勝利」
第340号 2010年04月05日 三星半導体で白血病で8番目の死亡、「労災認められず」
第339号 2010年03月29日 カトリック協会本部「回復不可能な環境破壊、4大江事業反対」
第338号 2010年03月22日 民主労総、対政府闘争の本格始動、27日ソウル都心で大規模の集会
第337号 2010年03月15日 金属労組、3000名が単産の工場閉鎖に連帯闘争
第336号 2010年03月08日 野5党と市民団体、選挙連合に合意
第335号 2010年03月01日 日韓市民調査団「環境破壊の4大江事業はすぐ中止すべき」
第334号 2010年02月22日 教育市民団体「無償給食」50万署名運動開始
第333号 2010年02月15日 野党単一候補・韓明淑氏、現ソウル市長に7%差
第332号 2010年02月08日 MBC放送局労組、放送掌握に対抗してストライキ賛否投票開始
第331号 2010年02月01日 ソウル主要大学の自治会、授業料引き上げに大学本館占拠
第330号 2010年01月25日 法廷、狂牛病報道「PD手帳」番組に無罪判決、保守派・検察に「衝撃」
第329号 2010年01月18日 ノムヒョン精神継ぐ「国民参与党」創党
第328号 2010年01月11日 竜山惨事葬式、決して安らげぬ故人たち
第327号 2010年01月04日 竜山惨事妥結「政府が責任認めて謝罪」で合意


 

コリアン情報ウィークリー(2009年)

第326号 2009年12月28日 韓国大学生連合「授業料削減」要求し、国会教育科学委占拠



コリアン情報ウィークリー(2008年)

第274号 2008年12月29日 26日、全国言論労組、史上初のゼネスト突入



コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

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