To establish peace and unclear-free North East Asia!

コリアン情報ウィークリーNo:472 (2012.10.15)

労働界と市民社会「投票権保障のための共同行動」発足


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

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カレンダー/2:Government政府、政党
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世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
tel.03-5289-8222/fax.03-5289-8223/E-mail:peace-forum@jca.apc.org




 Calendar
カレンダー 

 

10月08日(月)

 与党、親朴系列、退陣要求、選挙本部改革要求

10月09日(火)

 韓国銀行総裁「来年4%成長、厳しい」

10月 10日(水)

 張議員「政府、済州道海軍基地設計図に圧力」

10月 11日(木)

 与党の鄭議員「ノムヒョン大統領、首都圏から米軍撤退主張」波紋

10月 12日(金)

 米国務副長官がアジア5カ国歴訪へ、15日に韓国

10月13日(土)

 韓国、原発「原発30キロ内での地震10年間で38回」

 


Government
政府、政党

国防相、ずさん警備を謝罪、14人を問責へ


南北軍事境界線を越え亡命を求めた北朝鮮兵が韓国軍の兵舎をノックするまで韓国側が気付かなかった問題で、金寛鎮国防相は15日、記者会見し「警戒作戦の失敗と状況報告上の不手際があった」と述べ、謝罪した。

国防省はこの問題をめぐり、中将級の合同参謀本部作戦部長ら14人の責任を問うことを明らかにした。

北朝鮮兵は2日夜、東海岸に近い江原道高城郡の軍事境界線を越え、韓国内に入った。軍は当初、「北朝鮮兵をカメラで発見した」と説明したが、実際は北朝鮮兵がノックするまで気付かなかったことが明らかになり、ずさんな警備への批判が強まっていた。


 

北朝鮮軍人がノックで亡命の22師団、波紋広がり


2日に北朝鮮の軍人が鉄柵を越えて韓国側の警戒所をノックして亡命した事件が発生し、波紋が広がっている。これに対応して、東部戦線22師団は、哨所の位置を変えるなどの警戒強化対策をまとめることにした。

軍関係者は14日、「チョン・スンジョ合同参謀議長が13日、チョ・ジョンファン新任陸軍参謀総長が14日にそれぞれ事件発生現場を訪問し対策を指示した」としてこのように明らかにした。

軍は哨所の位置調整を通じ警戒死角をなくし、監視カメラを追加で設置するなどの対策を今週中に発表することにした。

同関係者は、「北朝鮮側から鉄柵を簡単に越えられないように3重鉄柵の北側に鉄条網を追加で設置するなど、予算が少しでできる作業をまず実施することにした」と明らかにした。

一方、この事件を対応をめぐって軍の最高責任者が右往左往しているなか、偽造報告問題を台頭するなど波紋がさらに広がっている。



Mass■世論、市民運動


労働界と市民社会「投票権保障のための共同行動」発足
「投票時間延長、選挙日の有給休の指定を要求」


民主労総と参与連帯など58の労働、市民社会団体は16日午前、光化門広場で「投票権保障のための共同行動」(以下、共同行動)の発足記者会見を開き、本格的な国民請願運動に突入した。

彼らは「選挙日にも労働者の半分以上が勤務し、もしかしたら不利益を受けるか思い、投票時間の要求を話せない非正規職が多数存在している」とし、「選挙権保障は、どんな政治改革よりも重要な民主主義の基本原則であり、切迫した要求だ」と主張した。

共同行動は、選挙日を有給祝日に指定して、投票時間を9時まで延長して労働者の参政権を保障しなければならないと要求している。また、国会と大統領選挙候補に大統領選挙前に立法化を要求して、選挙管理委・労働部など関係機関の活動を促して、企業の所属する労働者に対する投票権保障を強制するなどの活動を行っていく計画である。

キム·ヨンフン民主労総委員長は「1000万非正規職と中小零細の労働者は労働から疎外されて政治から排除された」「金持ちはきちんと投票できるが、貧しい労働者、庶民には暮らしに忙しく投票所に行けない」と指摘した。

続いて「我々は、この悪循環を根絶して真の直接民主主義を実現するために、非正規職労働者と中小零細商人たちが投票できるように投票時間の延長、有給祝日の指定を行い、すべての市民が今回の大統領選挙で投票することができるように最善を尽くす」と明らかにした。

一方、共同行動は、全国民の世論を集めるための「国民請願署名運動」に突入する。彼らは来る30日まで1次集中請願署名運動を進めて、国会議員全員に請願要請の公文書を発送する計画だ。

また、立法を促し、各界のリレー宣言と大統領選候補キャンプ、各政党の指導部面談などを通じて立法化を促す市民行動も継続する予定だ。



 


 



NorthKorea朝鮮の動向

北朝鮮、経済改革「失敗許す」柔軟な指示


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、今年に入って進める経済改革について「失敗してもかまわない。人民から不満が出れば(政策を)変更したら良い」と語ったと、朝鮮労働党が住民に説明していることが分かった。

社会主義計画経済を維持しながらも、現状に合わせて柔軟に対応する指導部の姿勢を示していると見られる。

経済改革の核心は農業分野にあるとされる。平壌市以外では配給制度が崩壊しており、国民の「食」の問題解決が最優先課題だからだ。親族訪問で中国を訪れている北朝鮮住民たちの間では、金第1書記が党幹部を前に「3年以内に食の問題を解決する」と宣言したとの情報が広がっている。

北朝鮮では今年に入り段階的に経済改革を実施。従来20人程度だった協同農場を家族単位に縮小し、一定以上の収穫は自分たちの取り分とすることで労働意欲を高める制度を導入した。また、労働者の賃金や国営商店などの商品の国定価格を、市場での相場に近づけるなどしている。

改革の取り組みは、北朝鮮北部の慈江道(チャガンド)や咸鏡北道(ハムギョンプクド)などですでに実施され、徐々に実施地域を広げている段階だという。

中国在住の北朝鮮経済関係者によると「試験的なもので、狭い地域で実施して段階的に広げる形を取っている」という。段階的に行うことで、改革の方向性や速度を調整し、住民の不満などの問題に対応する狙いがあると見られる。

 


コリアン情報ウィークリー(2012年)

第472号 2012年10月15日  労働界と市民社会「投票権保障のための共同行動」発足
第471号 2012年10月08日  韓国大統領選 朴・文・安のビッグスリーが大接戦
第470号 2012年10月01日  「進歩教育監」グァクノヒョン実刑確定、教育長職の喪失
第469号 2012年09月24日  韓国大統領選、安氏が出馬へ「国民の熱望実現したい」
第468号 2012年09月17日  韓国最大野党、大統領選公認候補に文在寅氏を選出
第467号 2012年09月10日  姜基甲、涙の離党「故郷へ帰る」、統合進歩党、本格的な分党開始
第466号 2012年09月03日  民主統合党大選挙予備選、文ジェイン氏が6連勝、光州選挙が分水嶺
第465号 2012年08月27日  インターネット実名制違憲、問題は選挙実名制
第464号 2012年08月20日  現代車非正規職、「非正規職が参加する特別交渉」要求
第463号 2012年08月13日  民主労総、「統合進歩党への支持撤回を決定」
第462号 2012年08月06日  金属労組第3次ストライキ、10万人以上参加
第461号 2012年07月30日  結局二つに別れる進歩党、新党権派「新党創党へ」
第460号 2012年07月23日  大統領有力候補の安哲秀氏、本出版で事実上出馬表明
第459号 2012年07月16日  李民主代表「10月にアン·チョルス 、統合進歩党の3者による最終一本化」
第458号 2012年07月09日  統合進歩党、新代表に姜基甲「革新を続ける」
第457号 2012年07月02日  日韓軍事情報協定推進の波紋拡大広がり
第456号 2012年06月25日  セヌリ党と民主党、統合進歩党の議員2名除名の推進に合意
第455号 2012年06月18日  最大野党の大統領選候補ムンジェイン、出馬宣言

第454号 2012年06月11日  韓米FTA、ISD協議は韓国案が提案されてから検討

第453号 2012年06月04日  第21回民族民主烈士·犠牲者の汎国民追慕祭「6・10民主化運動継承」

第452号 2012年05月28日
  貨物・建設労組、6月末ゼネスト闘争に突入

第451号 2012年05月21日
  日帝徴用者の個人請求権を認める

第450号 2012年05月14日
  統合進歩党、結局2重権力体制へ

第449号 2012年05月07日
  統合進歩党中央委員会、衝撃の暴力事態

第448号 2012年04月30日  統合進歩党、「比例代表選出の不正選挙」認定で波紋

第447号 2012年04月23日  再び始まる米産牛肉輸入反対のためのキャンドル集会

第446号 2012年04月16日  21日、双龍車汎国民追慕大会「生きて工場に帰ろう」

第445号 2012年04月09日  スト中のMBC労組の個人財産の仮差押え、「最悪の労組殺し」

第444号 2012年04月02日  総選挙、首都圏40〜50ヶ所混戦状態、週末の総力戦

第443号 2012年03月26日  統合進歩党、「野党連帯の影響があれば20席以上も可能」

第442号 2012年03月19日  総選挙中間発表、野党「3ヶ月で30議席失った」

第441号 2012年03月12日  安哲秀、放送3社ストライキ支持

第440号 2012年03月05日  海軍、済州道の基地建設開始

第439号 2012年02月27日  朴ソウル市長の息子の兵役免除、再検診で疑惑晴れる

第438号 2012年02月20日  MBC労組ストライキコンサート、「公正放送取り戻そう」

第437号 2012年02月13日  15日、核安保首脳会議への「対抗行動」発足

第436号 2012年02月06日  民主労総、総選挙方針をめぐって意見対立

第435号 2012年01月30日  大選野党候補支持率、ムン・ゼイン、初めて安哲秀を追い越し

第434号 2012年01月23日  MBC放送ストライキ決定、30日実行

第433号 2012年01月16日  慶州地域団体「月城1号機閉炉し、核廃棄物場工事中断しろ」

第432号 2012年01月09日  現代車労組、焚身をめぐって一部ライン作業中断

第431号 2012年01月02日  選管委HPへのサイバーテロ問題で、大学生の時局宣言続く




コリアン情報ウィークリー(2011年)

第430号 2011年12月26日  28日、金正日総書記告別式開催




コリアン情報ウィークリー(2010年)

第378号 2010年12月27日 法院「時局宣言教師への解任処分は違法」

 

コリアン情報ウィークリー(2009年)

第326号 2009年12月28日 韓国大学生連合「授業料削減」要求し、国会教育科学委占拠



コリアン情報ウィークリー(2008年)

第274号 2008年12月29日 26日、全国言論労組、史上初のゼネスト突入



コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

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