To establish peace and unclear-free North East Asia!

コリアン情報ウィークリーNo:483 (2012.12.31)

映画「レ・ミゼラブル」、
大統領選挙後の集団ヒーリング効果


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

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カレンダー/2:Government政府、政党
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世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
tel.03-5289-8222/fax.03-5289-8223/E-mail:peace-forum@jca.apc.org




 Calendar
カレンダー 

 

12月24日(月)

 韓国報道、「北朝鮮のロケットは直接的な米国攻撃が可能」

12月25日(火)

 韓国霊光原発、部品の試験成績書偽造が新たに発覚

12月 26日(水)

 朴槿恵氏、政権準備へ始動 政権引き継ぎ委、27日にも発足

12月 27日(木)

 韓国、日本植民地時代の強制連行まとめ資料集出版

12月 28日(金)

 韓国最大野党、院内代表に朴起春議員(非ノムヒョン派)を選出

12月29日(土)

 朴韓国次期大統領、「経済民主化の実現」へ意欲

 


Government
政府、政党

韓国最大野党、院内代表に朴起春議員(非ノムヒョン派)を選出


韓国の最大野党・民主統合党は28日、大統領選で敗北した党内をまとめる新任の院内代表に朴起春(パク・キチュン、56)議員を選出した。

朴氏は党内の混乱の早期収束や党の刷新と変化を進める重責を担うことになる。

新政権発足の前に、朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領が推進する政府組織の再編や次期政権の総理と長官の人事聴聞会に向けた対応戦略を陣頭指揮する。

中道派の朴氏は同日の院内代表選で、主流派の親盧武鉉(ノ・ムヒョン)系とされる申溪輪(シン・ゲリュン)議員を5票差で破った。大統領選敗北に対する親盧系の責任論が出ているためとみられる。

朴氏は「派閥問題を解消し、徹底した反省と評価を行う。国民の信頼を取り戻し、正統野党の地位を立て直すことに渾身の力を込める」と意気込んだ。

大統領選後、野党陣営で新党発足などが取りざたされているなか、民主統合党が親盧のイメージから脱却し、野党陣営を取りまとめることができるか注目される。



 

Mass■世論、市民運動


映画「レ・ミゼラブル」、大統領選挙後の集団ヒーリング効果


映画<レ・ミゼラブル>(トム・フーパー監督)が封切り8日目の26日に観客200万人を突破して歳末最高の話題作になっている。 13日に封切りしたもう一つの米国ハリウッドの大作<ホビット:思いがけない冒険>が12日目で200万人を超えたのに比べてもはるかに急な人気興行だ。

<レ・ミゼラブル>はフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を原作にして英国のミュージカル製作者キャメロン マッキントッシュが1985年に製作・初演した後27年間興行してきたミュージカルをハリウッド資本でスクリーンに移したミュージカル映画だ。 パン一切れを盗んだ罪で19年間獄中生活をしたジャン・バルジャン(ヒュー ジャックマン)と貧困のために悲劇的生活を送るファンティーヌ(アン ハサウェイ)等が中心人物だ。 フランス大革命以後にも民衆の暮らしはみじめなばかりだった19世紀前半のフランス、パリを背景として、若い革命家マリウス(エディ レッドメイン)をはじめとする学生運動家の話をもう一つの軸として展開する。 原作を忠実に生かした今回の<レ・ミゼラブル>はジャン・バルジャンとファンティーヌなど主人公の一生だけでなく、バリケードを積んで抵抗する革命の気勢もそのままに表わした。

映画は幅広い観客層の呼応を得ている。 大学院生イ・ジェウク(26)氏は「革命は失敗するが、戦う人々は常にいて、いつかは勝利できるだろうというメッセージを見た」と話した。 主婦キム・ヘヨン(52)氏は「ジャン・バルジャンが見せる容赦と愛という人間愛に感動を受けた」と話した。

<レ・ミゼラブル>の主な人気要因を大統領選挙後に失望に陥った人々を慰める「ヒーリング」に求める見解も多い。 チョン・ジウク映画評論家は「大統領選挙以後いわゆるメンタル崩壊に陥った人々が絶望の中で希望を歌って画面のスペクタクルと荘重な音楽を備えたミュージカル映画を通じて「知的ヒーリング、文化ヒーリング」をしているようだ」と話した。 配給会社側もヒーリングの力を挙げた。 ユニバーサルピクチャーズ インターナショナル(UPI)コリア関係者は 「選挙イシューと合致しながら一部観客には「集団ヒーリング」の役割をしているようだ」と話した。



 

現代自動車非正規職の送電鉄塔篭城、未解決のまま年越し


最高裁が「不法派遣」と認めた現代自動車社内下請け解雇労働者チェ・ビョンスン(36)氏が、現代車蔚山工場近隣の送電鉄塔で高空籠城を行い30日で75日目を迎えたが、‘社内下請け労働者の正規職転換’を巡る労使交渉が堂々巡りして年を越すことになった。

チェ氏とチョン・ウイボン(31)氏が最高裁判決にともなう社内下請けの不法派遣認定と正規職転換を要求して高空籠城を始めた後、現代車は社内下請け業者とともに正規職・非正規職労組を相手に6回の特別交渉を行ったが、未だ解決の糸口を見つけることができていない。

現代車は当初2015年までに社内下請け3000人を正規職として新規採用するという態度から、高空籠城以後には最高裁判決の当事者であるチェ氏を正規職として採用し新規採用人員を2016年まで3500人に増やすという案を出した。 また、2010年1工場占拠ストライキによる社内下請け解雇者114人の内100人を該当業者に再入社させるという案も提示した。

非正規職労組は「交渉結果が適用される当事者の意見を排除して暫定合意するのは交渉を破局に追い込む行為」と反発した。 高空籠城中のチェ氏は「会社側が不法派遣を認め判決と法に則り社内下請けを正規職化するならば、対象と範囲を折衝する余地があると見るが、会社側が不法派遣を認めないならば事態解決は遠ざからざるを得ない」と話した。

こうした中で蔚山地方裁判所が去る27日、韓国電力と現代自動車が起こした仮処分申請を受け入れ「鉄塔籠城者と非正規職労組に籠城の中断、テントなどの施設撤去などをしなければ、一日に30万ウォンずつ韓電に支払え」と命令し、非正規職労組員はより一層反発した。 非正規職労組は「鉄塔にまで上がり絶叫しなければならない切迫した状況を考慮せずに、金で籠城を圧迫する態度は理解できない」と指摘した。


 



NorthKorea朝鮮の動向

北朝鮮、改正憲法を「金日成−金正日憲法」と命名


朝鮮中央通信社によると、北朝鮮各紙は27日、故金日成(キム・イルソン)主席による朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法発布40周年を記念する社説を掲載した。中新網が伝えた。

「労働新聞」は社説で、「今年開かれた最高人民会議第12期第5回会議で改正された社会主義憲法は、金日成−金正日憲法と命名される。主体革命の最後の勝利を奪い取る闘争において歴史的な意義がある大きな出来事である」と強調。

「金日成−金正日憲法は、指導者2人の革命事業を保証した最高の憲章であり、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に従って主体革命事業と、強大な国家建設事業をやり遂げるための強い政治的武器となる。主体社会主義制度において、人民の尊厳は保障され、みなが健康な思想文化生活と平等な物質生活を享受できる」と論じた。

「民主朝鮮」の社説は、「軍民全体が革命と建設のすべての分野においていっそう着実に社会主義憲法を体現し、社会主義制度を守り、発揚するために貢献しよう」と呼びかけた。

 





コリアン情報ウィークリー(2012年)

第483号 2012年12月31日  映画「レ・ミゼラブル」、大統領選挙後の集団ヒーリング効果
第482号 2012年12月24日  大統領選挙後、相次ぐ庶民・労働者の死
第481号 2012年12月17日  文在寅「大統領執務室 光化門(クァンファムン)へ」
第480号 2012年12月10日  文−安、両大労総を軸とした労働共同選挙本部結成
第479号 2012年12月03日  学校非正規職、14日の2次全面ストライキに突入
第478号 2012年11月26日  サンヨン(双龍)自動車解雇者も送電塔籠城
第477号 2012年11月19日  緑の党「韓水原、蔚珍4号基部品の問題、隠蔽後の交換」
第476号 2012年11月12日  全国の民生問題共同行動、「ソウルを占拠しよう!」
第475号 2012年11月05日  文氏−安氏が候補一本化に向け会談、朴氏は批判
第474号 2012年10月29日  学校非正規職労組、9日からストライキ決意
第473号 2012年10月22日  進歩正義党と統合進歩党、大統領選挙競争の本格合流
第472号 2012年10月15日  労働界と市民社会「投票権保障のための共同行動」発足
第471号 2012年10月08日  韓国大統領選 朴・文・安のビッグスリーが大接戦
第470号 2012年10月01日  「進歩教育監」グァクノヒョン実刑確定、教育長職の喪失
第469号 2012年09月24日  韓国大統領選、安氏が出馬へ「国民の熱望実現したい」
第468号 2012年09月17日  韓国最大野党、大統領選公認候補に文在寅氏を選出
第467号 2012年09月10日  姜基甲、涙の離党「故郷へ帰る」、統合進歩党、本格的な分党開始
第466号 2012年09月03日  民主統合党大選挙予備選、文ジェイン氏が6連勝、光州選挙が分水嶺
第465号 2012年08月27日  インターネット実名制違憲、問題は選挙実名制
第464号 2012年08月20日  現代車非正規職、「非正規職が参加する特別交渉」要求
第463号 2012年08月13日  民主労総、「統合進歩党への支持撤回を決定」
第462号 2012年08月06日  金属労組第3次ストライキ、10万人以上参加
第461号 2012年07月30日  結局二つに別れる進歩党、新党権派「新党創党へ」
第460号 2012年07月23日  大統領有力候補の安哲秀氏、本出版で事実上出馬表明
第459号 2012年07月16日  李民主代表「10月にアン·チョルス 、統合進歩党の3者による最終一本化」
第458号 2012年07月09日  統合進歩党、新代表に姜基甲「革新を続ける」
第457号 2012年07月02日  日韓軍事情報協定推進の波紋拡大広がり
第456号 2012年06月25日  セヌリ党と民主党、統合進歩党の議員2名除名の推進に合意
第455号 2012年06月18日  最大野党の大統領選候補ムンジェイン、出馬宣言

第454号 2012年06月11日  韓米FTA、ISD協議は韓国案が提案されてから検討

第453号 2012年06月04日  第21回民族民主烈士·犠牲者の汎国民追慕祭「6・10民主化運動継承」

第452号 2012年05月28日
  貨物・建設労組、6月末ゼネスト闘争に突入

第451号 2012年05月21日
  日帝徴用者の個人請求権を認める

第450号 2012年05月14日
  統合進歩党、結局2重権力体制へ

第449号 2012年05月07日
  統合進歩党中央委員会、衝撃の暴力事態

第448号 2012年04月30日  統合進歩党、「比例代表選出の不正選挙」認定で波紋

第447号 2012年04月23日  再び始まる米産牛肉輸入反対のためのキャンドル集会

第446号 2012年04月16日  21日、双龍車汎国民追慕大会「生きて工場に帰ろう」

第445号 2012年04月09日  スト中のMBC労組の個人財産の仮差押え、「最悪の労組殺し」

第444号 2012年04月02日  総選挙、首都圏40〜50ヶ所混戦状態、週末の総力戦

第443号 2012年03月26日  統合進歩党、「野党連帯の影響があれば20席以上も可能」

第442号 2012年03月19日  総選挙中間発表、野党「3ヶ月で30議席失った」

第441号 2012年03月12日  安哲秀、放送3社ストライキ支持

第440号 2012年03月05日  海軍、済州道の基地建設開始

第439号 2012年02月27日  朴ソウル市長の息子の兵役免除、再検診で疑惑晴れる

第438号 2012年02月20日  MBC労組ストライキコンサート、「公正放送取り戻そう」

第437号 2012年02月13日  15日、核安保首脳会議への「対抗行動」発足

第436号 2012年02月06日  民主労総、総選挙方針をめぐって意見対立

第435号 2012年01月30日  大選野党候補支持率、ムン・ゼイン、初めて安哲秀を追い越し

第434号 2012年01月23日  MBC放送ストライキ決定、30日実行

第433号 2012年01月16日  慶州地域団体「月城1号機閉炉し、核廃棄物場工事中断しろ」

第432号 2012年01月09日  現代車労組、焚身をめぐって一部ライン作業中断

第431号 2012年01月02日  選管委HPへのサイバーテロ問題で、大学生の時局宣言続く




コリアン情報ウィークリー(2011年)

第430号 2011年12月26日  28日、金正日総書記告別式開催




コリアン情報ウィークリー(2010年)

第378号 2010年12月27日 法院「時局宣言教師への解任処分は違法」

 

コリアン情報ウィークリー(2009年)

第326号 2009年12月28日 韓国大学生連合「授業料削減」要求し、国会教育科学委占拠



コリアン情報ウィークリー(2008年)

第274号 2008年12月29日 26日、全国言論労組、史上初のゼネスト突入



コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

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